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護衛の仕事は ページ12

俺はゆっくり
首を横に振った

蒼弥 「なん、でっ...」

これ以上ここに居たら
俺の気持ちは揺らいでしまう

くるりと向きを変え
扉まで戻ると、
振り返りながらお辞儀をした

涼 「蒼弥様、今までありがとうございました...
蒼弥様にお使え出来たことを心から感謝致します
どうか俺が居なくても
変わらぬ蒼弥様でいて下さい
それでは、失礼いたします...」

蒼弥 「っ、涼っ」

泣き崩れる蒼弥様に対して
無慈悲にも扉は閉まる

涼 「蒼弥、様っ...」

仕方がないのだ

これは全部俺が招いた事なのだから

いつまでも泣いていては
蒼弥様のいざという時にお守りできない

涙を拭い、俺は外に出た

優斗side

あれから涼は外でしか見なくなり
俺は本格的に蒼弥様のそばにいるようになった

しかし、蒼弥様はずっとどこかを見ていて
俺が話しかけても気づいていないぐらい
何かを考え込んでいた

寂しそうな表情で
夜には泣いている声もする

頑張って考えても
蒼弥様が何故そうなっているのか分からなかった

優斗 「くそっ、」

悪態をついても、原因は分かっていた

俺じゃあ分からない事でも、
涼なら絶対にわかるだろう

俺が蒼弥様の何を知っていたと言うのだろうか

今更ながらに
2人の間に強い絆があった事を思い知らされる

日に日に痩せていく蒼弥様

そしてある朝

優斗 「蒼弥様...?」

蒼弥様はベッドからいなくなっていた

騒ぎになる前に、と
1人で王宮を探しても見つからず

途方に暮れていたその時

外の見回りをしていた涼がいた

悔しいけど、今俺にできるのはこれだけだ

涼side

蒼弥様と離れてからだいぶ経ち
仕事にはなれてきた時だった

朝からバタバタと誰かのうるさい足音がする

音の主の方を見ると
焦った様子の優斗がこちらに気付いてかけて来た

優斗 「涼、お願いだ!
蒼弥様が朝起こそうと思ったらどこにも居なくて!
すでに王宮の中は全て探した!」

涼 「っ!」

優斗 「もう俺には分からない...
だから頼む、お前なら分かるだろ?
蒼弥様がどこにいるのか!」

涼 「あぁ、行ってくる」

優斗 「頼んだぞ、」

そう言うが早いか、俺は駆け出した

あの時に行った海へと

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にゃんコ - ありがとうございます!!ytかわいい泣 またリクエストさせていただきます! (2021年6月23日 22時) (レス) id: e089ecb233 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - パセリまみれさん» こちらこそありがとうございました!リクエスト了解です!いつもありがとうございます (2021年6月23日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - シャーベットさん» こちらこそありがとうございました!!リクエスト是非是非書かせてください! (2021年6月23日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
パセリまみれ(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました!とてもいい作品で最高でした。この後監 禁されて媚 薬や玩 具や拘束具等で雁字搦めにされてもう壊れるぐらいに堕ちてしまう話が見たいです。よろしくお願いします! (2021年6月22日 23時) (レス) id: 51c1db3cf5 (このIDを非表示/違反報告)
シャーベット - 抱かれる話を読んでみたいです。トロトロににゃんにゃん泣かして(鳴かす?)下さると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2021年6月22日 22時) (レス) id: 599b296ffa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:soya._.soya | 作成日時:2021年6月6日 11時

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