護衛の仕事は ページ11
涼side
涼 「なんで、」
突然突きつけられた現実を
まだ受け入れられなかった
優斗 「まぁ、そう言う事だから」
涼 「でもっ、」
優斗 「お前は金輪際蒼弥様に近づくなよ
城の外の護衛なんだから、当たり前だよな」
ニヤニヤと笑いながら言う優斗を
睨みつけるけど
そんな事をしても何も変わらないのは
自分が1番よく分かっていて
涼 「っ、、」
優斗 「なんだよ、その反抗的な目は
....知ってるんだぞ、
お前が寝ている蒼弥様にキスをしていたのを」
涼 「!」
何故優斗が知っているのだろうか
俺は一気に心臓を掴まれたかのように
冷や汗をかき始めた
優斗 「それとも王様に言ってやろうか?
そしたらもうここには居られなくなる」
涼 「分かった、もうやめろ...
もう蒼弥様には近づかない
その代わり、別れの挨拶だけさせろ」
優斗 「...分かった、最後だもんなぁ...」
そう言うと手をヒラヒラと振って
廊下の奥へと消えていった優斗
あの事で俺がどんな罰を受けようと構わない
けれど、それで蒼弥様の元を離れて
蒼弥様の身に何かあったのでは耐えられない
いざとなったら守れるように
この王宮を離れるわけにはいかなかった
必死で笑顔をつくって
蒼弥様の部屋へと向かう
扉の前で息をゆっくりとはいて
深呼吸で心臓を落ち着かせた
大丈夫だ、、、、
コンコン
涼 「蒼弥様」
扉を開けると
窓の外からの風に気持ちよさそうに目を細めてから
俺の方を振り向いて慌てたように駆け寄ってきた
蒼弥 「涼、どこに行ってたの?
又熱が出てしまったら大変だから、
安静に寝てて欲しいのに、」
俺が今から何を言うかも知らず
俺のことを気遣ってくれて
傷つけたくないけど、
俺には聞き分けの悪い蒼弥様だ
涼 「蒼弥様...
もう、私は蒼弥様とは一緒にいられないのです」
蒼弥様の黒い瞳が動揺で揺れた
蒼弥 「え、?」
涼 「私はお城の外の護衛と言うことになりました
代わりに優斗と言う護衛がここに来ます」
蒼弥 「ちょっ、ちょっと待って...
勝手に話を進めないで...
ずっと守ってくれるんじゃなかったの、?」
少しずつ涙目になっていく蒼弥様を見ていると
俺まで泣いてしまいそうだった
涼 「そうしたくても、
王様のご命令には逆らえませんから...
良いですか、キチンと優斗の言う事を聞くんですよ
今までみたいに勝手に外に出たら危ないですからね」
蒼弥 「やだ、ねぇ、嘘よね...?」
蒼弥様からポロポロと涙が零れ落ちた
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にゃんコ - ありがとうございます!!ytかわいい泣 またリクエストさせていただきます! (2021年6月23日 22時) (レス) id: e089ecb233 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - パセリまみれさん» こちらこそありがとうございました!リクエスト了解です!いつもありがとうございます (2021年6月23日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
soya._.soya(プロフ) - シャーベットさん» こちらこそありがとうございました!!リクエスト是非是非書かせてください! (2021年6月23日 17時) (レス) id: f139f64694 (このIDを非表示/違反報告)
パセリまみれ(プロフ) - リクエスト書いて頂きありがとうございました!とてもいい作品で最高でした。この後監 禁されて媚 薬や玩 具や拘束具等で雁字搦めにされてもう壊れるぐらいに堕ちてしまう話が見たいです。よろしくお願いします! (2021年6月22日 23時) (レス) id: 51c1db3cf5 (このIDを非表示/違反報告)
シャーベット - 抱かれる話を読んでみたいです。トロトロににゃんにゃん泣かして(鳴かす?)下さると嬉しいです!よろしくお願いします。 (2021年6月22日 22時) (レス) id: 599b296ffa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soya._.soya | 作成日時:2021年6月6日 11時