緑で回る日常13

赤ちゃんの作り方 ページ1

男の人
でも妊 娠できる
世界です

蒼弥side

涼 「そーうや！」

向こうから走ってくる涼は
俺にとって、可愛くてちょっとおバカな恋人

涼 「えーい！」

蒼弥 「わっ！」

今だってほら、
モールなのに人目も気にせず
勢いよく飛びついてくるし

まぁ、そんなとこが好きなんだけどね

涼 「待った？」

蒼弥 「ううん、全然だよ」

涼 「よかったぁ、行こ！」

蒼弥 「はいはい、笑」

今日は2人で出掛ける約束をして
その後俺の家に泊まる

腕を組んでるんるんと歩き出す涼に
半分引っ張られるようにして
買い物へと向かった

服やアクセサリー、雑貨屋さんなど
色々と回って
そろそろ時間もいい感じになってきて

さぁ、帰ろうと
もと来た道を戻っていると
幼児用品を売っているお店の前に
小さな赤ちゃんがいた

涼 「見て、赤ちゃん可愛い...♡」

蒼弥 「あ、本当だ、可愛いな...」

赤ちゃんの何が可愛いって、
笑いかければニコニコとして
手を振ったらまたニコニコして...

手も足もほっぺもぷにぷにで
愛する要素しかない

俺的には
涼と付き合ってるし
このまま結婚して、涼との赤ちゃん欲しいなぁ
なんて思ったりもするけど

涼からそう言うの聞かないし
その気がないんだと思ってた

涼 「ばいばーい」

蒼弥 「じゃーねー」

赤ちゃんにバイバイして
車へと乗り込む

買った服の話やら
何やらをして、家に着いた

ご飯を食べて、お風呂に入って

2人で1つのベッドに入る

普通は2人で1つのベッドに入ったら
あんな事やこんな事するんだろうけど

涼からお誘いが一度もないから
まだした事はなく
したとしてもキスとかハグぐらい

でもまぁ今が幸せだからいっか、
なんて思いながら
涼を抱き寄せようとした時

ふと思い出したように俺の方を見た

涼 「ねぇねぇ、昼間赤ちゃんいたじゃん？
俺赤ちゃん好きだから赤ちゃん欲しいんだけど
赤ちゃんってどうやったら出来るの？」

蒼弥 「え...？」

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