検索窓
今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:8,604 hit

3節 ページ4

〇月×日のこと。
 
 昼間の事だが、机で誰かが大量のおにぎりを食べているのが見えた。女の人であるはずだが、それにしてもかなりの量である。こんなに食べきれるのかと疑問に思っていると、彼女の方からこちらに気がついて食べる手を止めた。

「貴方は誰ですか?」

「………………」

 咄嗟に問われ、答えることが出来なかった。否、答えなかった。警戒していた為だ。
 それを彼女は何と勘違いしたのか、こちらに山になっているおにぎりのうちの1つを渡してきた。
 
「おなかがすいているのですか?答えることが出来ないほどに………」

「………………………」
 
「あ、きっとこっちが名乗らないからですね。初めまして、私はアルトリア・ペンドラゴンです。よろしくお願いします」
 
「………ハンス・クリスチャン・アンデルセンだ」
 
 仕方なく名乗ると、彼女はこっちを見て、また、おにぎりを差し出してきた。俺は断ろうとしたが………
 
「おなかいっぱい食べないと、背は伸びませんよ?成長盛りの子供は特にそうです」
 
「誰が育ち盛りの子供だ!」
 
 ついぞ、叫んでしまった。その後、メディアやマシュが止めに来るまで、アルトリアに対して猫パンチ同然の殴りをいれていた。
 彼女についてあえて記すとするならば、食べ過ぎで生活習慣病になる………いや、ご飯だけで生きていけるような、底無しともいえる胃袋の持ち主で、どこでどう消費しているのかが不安になるレベル………としておこうか。

4節→←2節



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
10人がお気に入り
設定タグ:FGO , fate
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シオシオ | 作成日時:2016年10月10日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。