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14節 ページ15

「………………ん?」

そこには、まるでアホ毛の生えていない腹ペコ王のような(といっても、オルタにはなってはいない)、それで、赤色というイメージのつく、凛々しい女性がいた。彼女はこちらに近づいて、

「よー!ひさしぶりだな!マスターにマシュ!」
「モーさんおっひさー!元気だった?」
「お久しぶりです、モードレッドさん。また、お会いできて光栄です」

と、マスターとマシュに挨拶をした。すると、腹ペコ王に気づいたのか、

「父上!まさか正気のに会えるなんて思ってなかった!」
「モードレッド。どうしました?」
「だってさー!久しぶりすぎて!」

こっちに気がついてないのか、腹ペコ王に抱きついている。腹ペコ王はため息をついて、モードレッドを引き離し、

「モードレッドは第四特異点の記憶、ありますか?全部」

と、問いかけた。それに対し、モードレッドは、当然と言わんばかりの表情をし、

「そーじゃなかったらAのこととかマシュのこととか気づいてねーっての!」

と答えた。そして、腹ペコ王が目で彼女(いや、息子の言っている訳だから『彼』になるだろうか。が、どうみたって女性でしかない腹ペコ王に対して、『父上』と呼ぶし、それ以前に、どうみたって女性だが)に合図をし、こっちに気づかせる。すると、モードレッドは、こっちに気づくなり………

「あ、クソガキ!いたのか!つーか、生きてたのかよ!」
「……………………………………………初対面にたいし、クソガキとは一体どういう了見だ?」

堂々と初対面である俺を罵倒してきた。それに対し普通に反応すると、唖然としたように、

「…………は?いや、お前、『アンデルセン』だよな?」

といった。何故俺の名前を知っているのか甚だ疑問である。
すると、マシュがこう言った。

「その………実はですね………」

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作者名:シオシオ | 作成日時:2016年10月10日 1時

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