三代目の短編作ってみました。

抱きしめたいんだ☆NAOTO ページ17

なぜだろう。
それからというもの、
（人1）のことを、おれは気になって仕方なくなってしまっていた。

（人1）のいるクラスの授業をするとき、
知らず知らずに、
（人1）の座っている席へ、
目がむいてしまう。

生徒「せんせー、スペル間違ってますよ〜」
NT「…ん、…あ、あぁ、ごめん！」

ぼんやりしすぎて、板書の字を間違えることもしばしば…。

そしていつも、（人1）は気持ちよさそうに居眠りをしている。

…くそぅ、のんきなやつめ……。

そう思ってみるけれど、
胸の奥がキュッと切なくなるような、
そんな感覚を感じていた。

…これが恋愛感情なんだと、分かるのにそう時間はかからなかった。
そして、自分の感情に戸惑った。

おれは今、
自分の教え子に恋をしている…。

それはいけないことだ。
わかっている。

この感情が、
（人1）も、おれも、両方とも、
傷つけることになってしまう。

だから、誰にもこの思いは伝えてはいけない。

そっと自分の心の内に、隠さなくてはいけない。

そして、ゆっくりとでいいから、
この感情を、
忘れていかなくてはならない……

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