もみじ ページ23
「 … 」
だめだ。
風呂はいって髪まで乾かしたのに、全然落ち着かねぇ…。
「ヌナ大丈夫かな…」
(くぅーん)
「こてつも心配だよな？」
足元に来て丸まってる こてつを抱き上げて膝に乗せるとモゾモゾしてから落ち着いたらしい。
【ガチャガチャ】
「帰ってきた！」
(わん！)
扉の開く音がして、急いで玄関に向かうとヌナがいて。
「Aヌナ、おかえり」
『…ただいま』
「お母さん、大丈夫だった？」
『ん。』
会話はしてるのに、全然こっち向かない。
なんで？
『ジェボマ…お風呂入った？』
「あ、うん。借りた」
『ううん。じゃぁ私も入ってくるね？』
「 … 」
下を向いてるから、表情が見えない。
そのまま俺の横を通り過ぎようとするから、やっぱり違和感で。
「Aヌナ」
『なに？お風呂入るから、手…離して？』
「こっち向いてくれたら離す」
『なんでよ。笑 ほら。離して？』
「ヌナ。」
『やっ…』
掴んでるヌナの手を少し引くと、よろけて
抱きとめるとやっと見えた。
『…離して』
「…誰にやられた」
『な、なんでもないから』
「なんでも無くねぇだろ。なぁ。」
『っ…ジェ、ボマ…』
「ごめん。大丈夫。大丈夫。」
『…っ、いた、い…』
「ん。」
Aヌナの頬には、少し小さなもみじが出来ていた。
ヌナは何も言わないけど、お母さんに叩かれたんだろうなんて、容易に想像ついてしまう。
ようやくヌナは、痛いって教えてくれて。
理由は分かんねぇけど安心させたくて、そっと抱きしめて呪文のように【大丈夫】を繰り返した。
「Aヌナ、大丈夫か？」
『ん。泣』
「とりあえず、風呂入ってくる？」
『ジェ、ボマ、帰らない？』
「ん。帰らない。だからゆっくり温まってきな？」
『ん。あの…』
「どした？」
『後で、お話出来る？…ジェボマに聞いてほしいの』
「もちろん。ほら、入ってきな？」
『ありがと…』
見つけてすぐは、まだ熱を持ってたから少し冷やしてからヌナを風呂に行かせた。
グズグズ泣いてたのも、落ち着いたし。
本当はスグにでも話してほしいって思ったけど、ヌナから話聞いてほしいって言って来てくれて安心した。本当。
何も知らないのは嫌だから。
そうだ。冷えピタ探しとこ。
寝るとき貼ってやらないと…。
あとホットミルクも。
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ハニ(プロフ) - Alice さん» ありがとうごさまいます＾＾中々更新出来ないですが、頑張りますので、また読みに来てください＾＾ (2017年8月28日 4時) (
レス) id: 2e92a6d14d (このIDを非表示/違反報告)
Alice - まくペンなのですが、ジェボムに、惚れそうです。wwwこれからも更新頑張って下さい。 (2017年8月25日 16時) (レス) id: 5725fbb2b1 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもち(プロフ) - ありがとうございます。 (2017年4月22日 17時) (レス) id: 36e1a01558 (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - わらびもちさん» ヌナとは、男性からみた年上の女性の事を"ヌナ"と呼ぶんですよ＾＾なので、ジェボムさんからしたら、主人公は年上なので"ヌナ"と呼んでます＾＾ (2017年4月22日 17時) (レス) id: da21753c7d (このIDを非表示/違反報告)
ハニ(プロフ) - らぁいすさん» オリフラが分からずに検索等して、今外せました！初心者でわからずにそのまま更新していました。ご指摘ありごとうござちました。 (2017年4月22日 17時) (レス) id: da21753c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハニ | 作成日時：2017年2月28日 1時
