・ ページ24
.
.
細長い廊下の突き当たりには
小さなエレベーターがあり、
関係者専用
と書いてある。
どうやら
止まる階は、
13階から15階だけに限定されているようだ。
そのエレベーターに乗るやいなや
隆平は
私を抱きしめて
くちづけた。
長く、
ゆっくりとキスしたあと
隆平は首まで赤らめて
嬉しそうに
「へへ。」
と笑った。
「遠かったやろ？」
「ん、新幹線、あっという間だったよ。」
「んなことないやろ〜」
ははは、と笑う。
「…今朝…メールくれて嬉しかった。」
「ああ…変な時間にごめんな？」
「ううん。大丈夫」
「きてくれて…ほんまにありがとう。」
「…私、ずっと、あいたかった。」
「せやろぉ〜？俺も。
Aのこと、忘れたこと無かったよ。」
最上階の部屋。
隆平は
シィーっと
唇に、人差し指をあてて、
音を立てないようにゆっくりとドアを開ける。
そして
小さな声で
「隣もさ、メンバーの部屋やから。」
と言った。
隆平は部屋に入ると
コートを脱ぎ
椅子の上にばさっと置いた。
「広い、部屋だね」
「せやね。
俺はもっと普通の部屋でもええんやけどさ。
ムダにベッド二つあるし」
「でも、夜景も綺麗に見えて、素敵じゃない。」
「…一人で見たって…むなしくなるだけやろ」
.
.
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 498人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ありえへんコンビの嫁(プロフ) - 感動して涙が出ました (2021年8月29日 22時) (
レス) id: 39f9ce47b8 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - NobuYouさん» そうなんですー。丸山さんの為にどこまで堕ちるのかテーマにしたかったんですー！ていうか堕ちてみたいという願望のみで成り立つお話になっています…でも最近の丸山さんは頑張っていてほんと闇ないかんじで、それは素晴らしいことなんですけど先に進みません笑 (2017年5月29日 8時) (レス) id: acb9af0565 (このIDを非表示/違反報告)
NobuYou(プロフ) - 丸ちゃんのアンバランスさ、葡萄さんの表現の繊細さならではですね。主人公さんの周りには堕ちていかないよう助けてくれる人が周りに居て恵まれてるなって思っていたのに、安田さんは敵？味方？タップして次のページに行くのがもどかしいです。それ位早く先が読みたい！ (2017年5月28日 21時) (レス) id: beff6a0c0a (このIDを非表示/違反報告)
葡萄(プロフ) - ゆ きさん» ゆきさーん！(^^)いつもありがとう！！どうですか謎に包まれたこの物語。誰か解くことはできますかね。狂気を秘めた安田さんは美しいですよ… (2017年4月26日 17時) (レス) id: acb9af0565 (このIDを非表示/違反報告)
ゆ き(プロフ) - 朝からおじゃまします葡萄さん！！描写の向こうにある狂気がこちらにまで届く描き方、いつも素晴らしくてため息がでます。そして何よりも、なにもかも先が読めないよー…。まさに暗闇の迷宮。 (2017年4月26日 10時) (レス) id: bb20386137 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：葡萄 | 作成日時：2016年12月28日 11時
