シンデレラ・ストーリー

○16*○ ページ16

.


次の日



朝




玉森side





玉「お、一番乗りだ」





いつもの待ち合わせ場所に着いたけど



珍しくAはまだ来てなくて



俺が一番みたい






あ「……あ！裕くん早いね」





後ろ向くとAが来て






おはよ〜って、

ふにゃって笑って挨拶してくれた








玉「……あぁ、そういうこと」






Aがいつもより遅かった理由





あ「ど、どう思う…？」






ガヤのために、


髪の毛しっかり巻いてきたからだ






玉「可愛いよ」




あ「ありがとう」



ガヤ、女の子の巻き髪が好きなんだって





前に言ってた。





それでだ






あ「……太ちゃん、まだかな…」






ガヤと学校に行く。



ただそれだけなのに



ガヤのために可愛く見せようと頑張ってる


Aを見て









すごくすごく辛くなる








いつか、俺のために可愛くおめかし



してくれる日は来るのかな









そんな事を思ってたら




.





.




.






「………はよ」






超ローテンションなミツ登場









玉「よく起きれたね」



そう言うと




藤ヶ谷に負けてらんねーから





ボソって言って





北「A、ネクタイ結んで」




だってさ







俺も、ガヤに負けてらんねーな



てか、ミツにも負けてらんねーよ








だから









玉「ミツ、俺がネクタイ結んであげる」





北「あ、全然大丈夫です」




玉「えんりょーしないで」




北「してねーわアホ」






Aにやってもらうんだって


キレ気味に言われた









あ「そだね。

宏くん、裕くんにネクタイ結んで貰いなよ」







北「でも…」



あ「ね？」





北「……………ちぇ…」





玉「ほい。やったげる」









そう言ってミツのネクタイ結び始めた。





そしたら






北「お前、憶えとけよ」




だってさ。





こわいこわい




.

○17*○→←○15*○

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す