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打ち合わせから2日経った
私は次の定期ライブの為に新曲の歌詞を
2曲書き下ろさなければならない
家にいると全くスイッチが入らない為
大学の講義後に駅近くの行きつけのカフェに入った
ここの方が落ち着いて書くことができる
1曲目は何とか明日までには書き下ろせそう
ちょっと休憩しよう
そう思って窓の外を眺めたら雨が降ってきていた
「やば…洗濯物干しっぱなしじゃん」
傘も持ってきてないし急いで帰らなきゃ
お金は先に払ってあるので
マスターにご馳走様でしたと伝え
とりあえず店の軒下まで出る
「うわぁ思ってたよりも強いな
どうしよ」
「傘持ってないんですか？」
一瞬傘で顔が見えてなくて誰だろうと思った
「末、タイミングバッチリ過ぎ
もしかしてスタンバってた？」
「んな事しとらんわ！本当に偶々通りかかっただけ」
「怪しい〜」
「怪しいってなんやねん！傘入れてやらんぞ」
「ごめんお願いだから入れて」
「頼み方がなってないんちゃう？」
したり顔でそんなこと言ってきた
「傘に入れていただけませんでしょうか？
末、いや、聖夜様」
「おい、クリスマスちゃうぞ」
「え、漢字の表記わかっちゃったの？」
「明らかにそっち表記やったで」
ほな、帰ろ
ってもう一人分空けてくれる
一般的に言う相合傘に
ちょっとだけドキドキした
「末ちっちゃくてよかった〜」
「はぁ！？それどういう意味やねん！」
「あははっごめんごめん嘘」
「ったく、アホ」
なんて言うけど
しれっと車道側歩いたり
私が濡れないように私側に傘を傾けてくれていたり
いつもより優しく感じる
「なんか末…」
「ん？」
「いつもと違って優しいね」
「いつも優しいやろ？」
「そうだね」
末の顔を見てみた
鼻筋が通っていて顔もちっちゃくて肌が白くてムカつくくらい整った顔
しかもいつもは感じない身長差
を間近で感じて
なんかかっこいい
ムカつく
気づけばずっと末を見ていたらしい
「何？じーっと俺のこと見つめて」
「んーんなんもないよ」
「俺に見蕩れてたか？」
ニヤケ顔で聞いてくる
「いや、それはない」
「めっちゃバッサリ言うやん」
「本当に何もないよ」
「ほんまか？何かあったらいいや？」
「何？今日よしくん並に優しいじゃん」
「優しさの基準正門なん？笑」
「だって私達の身の回りで優しい人って言ったらよしくんでしょ？」
「そうやな」
家に着くまでずっと話してくれた
雨の日もなかなか悪くないな
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ちぃなん(プロフ) - ちーちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お嬢さん呼び何気好きなんですよ分かっていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: fdda58a86e (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん(プロフ) - 正門って絶対お嬢さんって言いますよね分かります脳内再生余裕でしたありがとうございます。 (2020年5月27日 20時) (レス) id: d8fec38979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃなん | 作成日時：2020年5月24日 18時
