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masakado side
寝室のドアを開ける
全力で布団を頭から被っているAちゃん
なるべく優しく起こそうと思って
枕元の方へ行きしゃがんで肩を軽く揺する
「Aちゃん、起きて」
「…んぅ…」
「んぅ、やなくて笑
起きてくれないと困るんよ」
「…おきて…ま……す」
「んははっ、起きてへんやん」
「しゃべれてるからおきてますよ」
「全部ひらがなみたいな話し方やで？笑」
「ひらがなになんかなってないもん…」
なんて、寝起きが悪い
さて、どうしたら起き上がってくれるんやろか
あ、ええこと思いついた
「Aちゃん、起きたらご褒美あげるよ？」
「ん〜それはご褒美の内容次第です」
「ケーキ買ってあげる」
「何ケーキ？」
「フルーツタルト」
「ん〜〜もう一声」
「じゃあ、Aちゃんが欲しいもの買うよ」
「もう一声笑」
いや、もう笑ってもうてるやん
「じゃあ、チューする？」
「へっ…？」
いつもの大きな目をさらに大きくしてこちらを見ていた
なんかちょっとだけ、イタズラ心が働いてしまう
「ご褒美、これなら今できるけど
どうします？お嬢さん」
「あの、えと、ねぇ、冗談で言ってるんだよね…？」
「冗談やないって言うたら？」
なんて、Aちゃんとの距離をジリジリとつめていく
心做しかいつもよりAちゃんの瞳の水分量が多い気がする
「ねぇ、どうしちゃったのよしくん？
ずっと起きなかったの怒ってる？」
「怒ってへんよ？」
「私、よしくんの声がめちゃくちゃ落ち着くからずっと聞いてたいなって思って寝たフリしてました
ごめんなさい」
「っ、」
顔に熱が集まる
「？」
「はぁ、本当に危機感持たなあかんよ？」
「危機感？あぁ、昨日も言ってたやつ？」
「昨日の言うたことわからせよか？」
「えっえっえっいや、あの、心の準備が」
後10cm
Aちゃんがギュッと目を瞑った
ペちっ
「あいたっ」
「あははっ笑
せぇへんよ笑からかってごめんな？」
「あぁ、もういい加減にして！」
「ほら、今ので目覚めたやろ？
もう打ち合わせ始まるで？」
「あぁ！！そうだった！打ち合わせ！
ごめん、すぐに準備するからリビングで
待ってて？」
さっきの緊張感はどこへやら急に慌て出す
「はよするんやで？」
部屋を出て深く溜息をした
あれは重症やな
ちょっとだけドキドキしたんは秘密
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ちぃなん(プロフ) - ちーちゃんさん» 初めまして、コメントありがとうございます！お嬢さん呼び何気好きなんですよ分かっていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: fdda58a86e (このIDを非表示/違反報告)
ちーちゃん(プロフ) - 正門って絶対お嬢さんって言いますよね分かります脳内再生余裕でしたありがとうございます。 (2020年5月27日 20時) (レス) id: d8fec38979 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちぃなん | 作成日時：2020年5月24日 18時
