第五話 あと… ページ5
第五話 あと…
色々とありつつも、大翔との生活は順調で、気付けば出会ってから1ヶ月が経っていた。
今日は同窓会に来ていて、なじみのある4人と話してたんだけど…
智「それ幻覚とかじゃなくて？」
翔「架空の人物だろ？さすがに非現実的すぎるって」
雅「大丈夫？」
和「言っちゃなんだけど絶対大丈夫じゃないっすよ」
説明すればするほど4人に否定される。
潤「で、でもちゃんと触れるし、あったかいよ…？」
和「気持ち悪っ」
潤「いやいや、俺がこういうの大丈夫なの知ってるでしょ！っていうか君たちも大丈夫でしょ！」
翔「まあ好きというほどではないけど一応な…」
元はといえばアニメが好きという共通点で仲良くなったから、それなりに趣味は合う。
雅「でもさ、アニメのキャラが出てきたら俺も信じられないけどドラマのキャラでしょ？幻覚だとしても出てくるのはありえなくもないかなと思うんだよね」
和「甘やかしすぎなんすよ相葉さん」
雅「えー」
智「俺もそのドラマ見てたから会ってみたい…」
和「好奇心だけで行ったら痛い目見ますって」
そのまま行ったら俺の機嫌がよくなったものを…。
翔「何を言うにしても実際に見ないと分からないとこもあるよな」
雅「潤がいいなら潤の家遊びに行こうよ。マジでいたら握手くらい…」
翔「アイドルじゃないんだから」
智「行く行く。サイン貰お」
和「なんでサインなんすか。…まあ、事実確認のために全員で家押しかけるのも悪くない？」
潤「"押しかける"って表現…」
たぶん押しかけたら団体行動(大人数？)が嫌な大翔がやられるわ…。
そして帰ってきてその話をしたら…
深「え、やだ」
ですよねーーーーー！
潤「だよね…。うん、じゃ断っとくよ」
深「ごめん」
潤「大丈夫、大翔は嫌だろうなって思ってたから」
深「そっか、潤なら知ってるか」
ニノにお断りの連絡をしつつ、そういえばドラマだと全然謝ったりしない大翔が俺にはちゃんと言うんだ…とちょっと驚く。
潤「素朴な疑問なんだけどさ、なんで大翔は俺のこと…」
深「あ、佐田先生から頼まれてたのあった」
聞いた途端そう言って、大翔はそそくさと別の部屋に行った。
"佐田先生"という名前が出てきて興奮したけど、大翔みたいな感じで存在してるんだろうか。
なんて言ってたらまた4人に会った時なんか言われそう。
それにしても、今の少し不自然だったような…気のせいかな…。
深「…あと5日か…」
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作者名：はるか | 作成日時：2021年1月8日 19時
