推し活って何。[気象系 ars m 腐向け] (ページ3)

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第三話現実はいずこへ！？ページ3

第三話現実はいずこへ！？

潤「えっ…ちょっと…」

おいこら急に抱きついたりすんじゃねえ。(俺の中の深山先生の上司)

てか、こんなの現実であるの…！？そもそもこれは本当に現実なのか…！？

潤「ど、どしたの…」

深「ずっと好きだったんだよ、潤のこと…」

潤「は…！？」

誰が推しにそんなこと言えっつった！？

あの深山大翔が！？誰かを好きになる！？しかも俺！？男！？

潤「まっ、ええ？好きって…ど、どういう…」

深「え？そのまんま」

潤「いや"そのまんま"って…。あの、一回…離れよ…」

そう言ったら「やだ」とさらに強く締め付けられた。

さっきまでと感覚違うし、触れてるところは暖かい。これが夢だったらリアルすぎる気がしないでもない。

潤「…俺、その、大翔の料理…美味しいから全部食べたいよ…？食べたらいくらでもひっついてくれていいからさ…」

深「…ほんと？」

その目可愛すぎるって…反則だって…

潤「ほんとほんと…だから、ねっ…？」

俺は子供を宥めているんだろうか…。

深「…うん…」

俺含めみんな5歳児って思ってたけど、本物はその比にならないくらい子供みたいだ。

大翔が離れてくれたので、少し急いで食べて片付けた。
(名前で呼ぶと嬉しそうにするからしばらくこれで呼んでみる)

にしても、本当にこの人俺の年上…？

深「んふふ、こういうのやってみたかった」

そんなこんなで、俺がベッドに座って大翔が膝枕しているというとんでもない構図ができた。

潤「そ、そう…」

分からない…俺は何時間も何か月も大翔を見てきたのによく分からない…

時間の問題ではなく、別の世界を画面から見るのと本物を間近で見るのと、その違いか…

でもこれ、腐向けですよね…俺がこういうのダメだったら今頃どうなってたんだろう…

潤「…そろそろ、寝る…？」

深「潤は朝早いもんね。寝る」

潤「いや、俺も早いけど大翔こそ早いんじゃない…？」

布団に入りながら聞いたら、大翔は少し悲しそうな顔をした。

深「…最近は遅めに出勤してる。これなら朝ご飯作れるし見送りもできるから」

潤「じゃあ、俺のため？」

深「そゆこと」

いつもの大翔じゃないのははっきりわかる。

まあ弁護士も忙しいよな。

きっと俺より忙しいだろうし、そういうことがあっても働く人なんだから別にいいだろ。

そう思っても、俺のそばに寄ってくる大翔は俺に助けを求めているような、そんな気がしてならない。

本当に夢じゃないなら、守らなきゃ。