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今頃どうしているだろう、とか。
最後に一言だけでいいから話したかった、とか。
もう会えないのかな、とか。
そんな想いで締め付けられる胸の苦しさに、つい曇りそうになる表情を必死に隠して、笑って話す。
皆に心を開くことは無い俺の周りには、人はたくさん集まってきて、それからやっと解放された放課後には溜息が出た。
帰りの準備をしていると、先生に色々な説明があるからと職員室に呼び出された。
まるであの日みたいだと思い、彼女を想いながら上の空で先生の話を聞き流していれば、気付いたら話は終わっていて、外は橙色に染まっていた。
夕日に透かされて、彼女の顔がフラッシュバックした。
辛くなる前に、苦しくなる前に帰ろう。
もう手遅れかもしれないけれど。
少歩き出そうとした時、誰かに呼び止められた。
「重岡くん…だよね、一緒に帰らない？」
「え、」
俺は戸惑いながらも、頷いた。
俺がこの時断らなかったのは、あの時と同じようなシチュエーションで出会った彼女にAちゃんを重ねてしまっているからだろう。
でも、この学校には長い廊下もなければ、夕日の綺麗に見える窓もない。
今俺の隣を歩く、この子の声も、顔も、彼女に似ている所なんて一つも無いように見えた。
だけど、唯一似ていたのは、俺の全てを悟ったような綺麗な瞳だった。
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みなみ(プロフ) - ゆん°さん» ここまでありがとうございました！！！ (2017年5月15日 21時) (
レス) id: 53336b01a0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん°(プロフ) - 読んだよ〜！完結おめでとう！！ (2017年5月15日 21時) (レス) id: 5c49c99a1a (このIDを非表示/違反報告)
みなみ(プロフ) - ありがとうございます！そう言って頂けるととてもやる気が出ますし、嬉しい限りです。これからも更新ペースは遅いかもしれませんが、物語を丁寧に紡いでいけるように頑張りますので応援よろしくお願い致します！ (2017年5月5日 20時) (レス) id: 53336b01a0 (このIDを非表示/違反報告)
はまやん(プロフ) - みなみさんの世界観が好きです、言葉遣いが綺麗で、比喩の部分とか素敵だと思います。切なさが文に表れていて心が揺らされます。好きです。忙しいとは思いますが頑張ってください。 (2017年5月5日 20時) (レス) id: 140c01c743 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みなみ | 作成日時：2017年4月9日 15時
