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昼休みのチャイムが鳴る頃には、もう彼はあっという間に皆と打ち解けていて、あの笑顔を零していた。
私の席からはかなり遠い、彼の席。
そこで彼は数人の男女に囲まれて笑っていた。
そこの空間だけが陽だまりのように見えた。
彼の笑顔が眩しすぎて、目を背けたくなって、私は四角く区切られた空を仰いだ。
夏の終わりはきっと、すぐそこにある。
太陽を見上げたら、目に刺さるような強い光が入ってくる。
目の奥がくらくらするような感覚に陥った私は、そっと瞼を閉じた。
午後の授業はあっという間に始まった。
何となく彼の方に目を向けると、さっきまでとは違う真剣な表情でノートをとる彼がいた。
授業中に手紙を回したりするような友達がいない私は、いつも授業には集中している。
だけど、今日は何だか上の空だった。
そうこうしているうちに授業は終わった。
今日は少しHRが早く終わったし、よく晴れた日だったので、いつもの場所に行きたいと思った。
私の大好きな、あの場所に。
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作者名：みなみ | 作成日時：2017年3月7日 13時
