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27＿ ページ27
重岡side＿
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感情をぶちまけた彼女は痛々しかった。
関わらないでと言われ、離れたくないという想いが溢れて、気付けば彼女を抱き締めていた。
彼女の心の穴を埋めるみたいに強く。
俺はここにいるって、傍にずっと居るって、
彼女が信じられるように強く。
俺の想いは彼女にちゃんと届いたし、彼女はそれをちゃんと受け止めてくれた。
ずっとすれ違っていた二人の想いは、
やっと交わって、通じあった。
今まで何人かの女の子に恋をしたことはある。
だけど、この想いだけは、そんな今までの感情とは全く別物で。
これはきっと俺の最後の恋になるだろう、
そう思えた。
だって、
この強い想いは、永遠に消えないと信じられたから。
どんなに儚いものかなんて、知らなかったから。
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作者名：みなみ | 作成日時：2017年3月7日 13時
