当たり前じゃない当たり前。 2 (ページ5)

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ジェシーside

今日はライブ日程発表前最後の打ち合わせ。
実は俺、曲を書くだけじゃなくて歌ったりもするんだ〜。

それはさておき、予定を確認すれば北斗の2分の1成人式にガッツリ被っちゃってる。幸いなことにまだ東京出る前だったからよかった。

ジェシー「すいません、この日予定空けることってできないですか？」

プロ「この日？うーん、無理じゃないけどなるべく空けて欲しくはないかな、笑どうしたの？なにか予定でも？」

ジェシー「実は、私事ではありますが、息子の授業参観と日にちが被ってて。その日は2分の1成人式があるんです。最近なかなか息子の面倒を見れてなかった分、行きたいんです。」

プロ「……、分かった。お父さんの仕事を全うしてね、ジェシーくん。じゃあこの日の分全部1日ずつずらすからね。それは大丈夫だね？」

ジェシー「はい、お気遣いありがとうございます！！！」

Jesse.T樹?参観日、予定空けれたよ。そっちは?

Juri.T俺も休み取れた!てか、ライブの日にダダかぶりは災難だったな。サプライズなんだろ?

樹に休みが取れたと報告したら樹も取れていて。

親としての信頼を取り戻す、訳では無いけど北斗の寂しい気持ちを全部ぬぐい取るためにサプライズを。

ジェシー「ただいまぁ〜！ほくちゃんダディ帰ってきたよ〜！」

北斗「あ、おかえり〜。あえと、お父さんまだ帰ってないよ。もうご飯作る？手伝うよ？」

ジェシー「ありゃ！樹まだだったのかぁ〜！うーん、たまには3人で作れるようなものにしない？お好み焼き焼こっか！の前に〜、」

宿題残ってたらダディ見てあげるよ？ある？

そう聞けば久しぶりにキラキラした目で

北斗「あ、そうだ！今日からまた音読の宿題出てたの！聞いてくれる？」

ジェシー「当たり前じゃん！教科書持っておいで、ダディ終わったよの印のハンコ持ってこなきゃ。」

うん！と久しぶりに見た北斗の満面の笑みを見ればさっきの仕事での緊張やキツキツに考えてたことなんてとっぱらえちゃった。

そんな俺のスッキリした気持ちとは裏腹に相当寂しい思いをさせてたんだなぁと大反省。

音読が大好きで納得いくまで聞いてもらいたいタイプの北斗。

今日は樹が帰ってくるまでは納得がいくまで聞くとするか。