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北斗side
照史と淳太の部屋で3人川の字で床に就く。けど、なんだかさっぱり寝れなくて。
両端の2人を起こさないようにそっと部屋を抜け出し、階段を降りて、重岡家の暖かいリビングへと向かった。
誰もいないと思ってたリビングにはあかりがついている。黒のレザーソファにくつろいでいたのは大さん1人だった。
大毅 ｢お、北斗。寝られへんかった？｣
あの人にとってはまだまだ小さい俺の面影を見た瞬間ニコッと笑い、俺をソファに手招きした。そして入れてくれたのはほんのり甘いハチミツミルク。
大毅 ｢んで、何日もあんまり寝てないんやろ？どうした、樹さんとかジェシーさんに言われへんことでもあるん？｣
北斗 ｢んー、まあね、笑 きっと、ダディたちも経験したことではあるけど、やっぱり言いにくいよ、。｣
大毅 ｢ほーん、、、、、今って担任京本大我先生やっけ？去年とあんたらが1年の時に世話になった、、、、、｣
北斗 ｢ん、そう。でも、大我先生がどうしたの？｣
大毅 ｢お父さんたちが頼られへんなら、頼ってみ。それでも無理なら俺や流星が話聞くよ、きっと照史たちやおとーちゃんには言われへん事なんやろ？｣
なんでこの人はそんなに見透かすのが上手いんだろう、
気づけば悩みとか何か話したいより、大さんのことを一人の人間として、尊敬できる人間として魅力を感じていた。
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大毅side
｢……北斗？ミルクもう飲まんならコップちょーだい？｣
うつらうつらと船を漕ぐ北斗。きっと、俺が気づくよりも前からしんどい思いしてたんやろな、とこの小さな背中から感じる。グラグラ動く首と同時にぐらぐらゆれる半分ほどミルクが残ったマグを何とか受け取る。
ガラスのローテーブルにマグを置いた音がほぼ孤独の空間に響く。
流星 ｢さすがに子供達寝たか、、、、、って北斗？｣
大毅 ｢ちょっとな、心が疲れてるっぽいわ。親御さんとか照史たちにも話せん内容らしくて。最近まともな睡眠も取れてへんらしく今寝落ちたかな。｣
流星 ｢そっか、。まぁ、北斗自信が俺らにSOSだしたら受け入れるだけや。｣
風呂を出てリビングに戻ってきた流星。話を聞き終わると
お前も無理すんなよ、といわんばかりに俺の頭をサラッと撫でてその場を去った。
なんて、お前も無理するタイプなのにな、なんて。
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作者名：雪羽 | 作成日時：2022年2月18日 1時
