当たり前じゃない当たり前。 2 (ページ15)

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守りたいから少し背伸び。ページ15

照史side

照史「なあ北斗、」

背、伸びた？

ひるやすみの時間、そう聞いてみればポンっと俺の頭に手が乗る。

北斗「あれ？あれれれれ？これはもしや俺、照史に念願の身長対決勝った？」

照史「いや、！！まだや明日ちゃんと測って決着や。」

何だか悔しくてたまらない。あの、男子にしちゃあ可愛らしい北斗が俺より高いねんで？いや、北斗のお父ちゃん達は背高いけど……、俺ん家のオトン達やって高いし？

北斗「んじゃあ明日ちゃんと勝負ね？んふっ身体測定楽しみ。」

照史「まあ樹パパに測って貰うだけなんやけどな、笑」

北斗「そうだど！あれ地味に楽しいじゃん、学校の違って柱に刻んでくれるし。」

照史「まあな？あ、北斗頭にホコリが乗ってんで？」

北斗「え、嘘。取って〜。」

ホコリを取るために手を伸ばしたら少し後ろの方だったもんで背伸び。いつも指で髪を梳くようにそっとホコリを取った。

北斗「ん、ありがと照史。」

照史「おん、ええよ。ほな、次音楽室やから行こ？」

北斗「そだね。」

北斗の頭に手を乗せることが今まで多かったけど、いつかは俺の頭に北斗の手が乗ることの方が多くなるような気がして、少し寂しくなった。