プラネタリウム 2

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「でも？」



『でも、その時々でその時なりに好きだったと思う』



「じゃ、なんで二股したの？」



『和真には、正人にない大人の魅力があった。

　こうやって扱って欲しい、って思ってることすべてを

　言葉に出さなくても全部やってくれた

　でも、中々会えなくて。寂しくて。

　正人はいつでも近くにいてくれた
　
　会いたいと思ったらすぐに会える距離で…』


「・・・・・・」



『・・・・・・』









「そっか。Aちゃんの不安はうっちーくんじゃなくて

　自分自身の心か。

　いつも近くにいて、側にいてくれないと自分の気持ちが

　どっかふらふら行っちゃうんじゃないか？って」




『・・・・・・』



「自分が二股してた事があるから相手もするんじゃないかって？不安とか？」



『・・・。 うん・・・・・・・』



「・・・」








『篤人の家でね…ピアス見つけちゃったり、

　ペアマグがあったりしてさ。

　疑っちゃったんだよね。

　で、その後はどんどん勝手に悪いほうに考えちゃって


　こんな気持ちになるためにドイツに来たわけじゃないのに…』




「んー 確かに、女の気配を感じるのは辛いよね

　でも、それは過去のものだったんだよね？」



『うん。。。ピアスはそこにあったことすら知らなくて、

　マグについてはまだ使えるしとかっていう

　わけのわかんない理由で・・・』


「ぷっ！ なにそれ！ なんてうっちーくんらしいのよｗｗｗｗ」


『なんで笑うのよーーー！ 私は真剣！！マジ！！』


「ごめん、ごめん 笑

　うっちーくんってさ、本当にずぼらっていうか

　中身ブサメンでさｗ

　ごめんｗ 人の彼氏にむかってブサメンとか 笑

　うちに来ても、使ったものは戻さないし、

　自分で買い物もしないからさ」


『ん・・・確かに 笑

　でも… 私が前の彼女の気配を感じたくないといったら

　その場でマグとピアスはゴミ箱にぶっこまれたけどね』



「！！！ え？ まじで？

　うっちーくん超オトコマエじゃん！

　そんなことするんだ…

　麻也に報告しとこ 笑」




過去の経験からも遠距離が不安で仕方がないと悩む私に

茜ちゃんは言った。


「魔法の言葉を贈ります。
　
　辛くなった時は

　”あなたが褒めてくれるかな”

　そうつぶやくと今の自分が何をしたらいいか見えるから

　これ、魔法の呪文 笑」

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