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episode4 異性との愛を選ばなかった桜、彼岸花 ページ1

流星side


大毅が好き。



それに気づいたのは随分昔のこと。




まだ兄貴らが高校生の頃。俺が小学校入りたてとか、そんなもんだった頃。



幼稚園とか入ってた頃は芽生えなかった感情。



それを変やと思い、普通やないって思い出したのは中2とかそんなもん。



その時に兄ちゃんに伝えた。



怖かったから。






照史 「どうしたーん、黙りこくって。」




流星 「ん、ちょっと兄ちゃんにカミングアウトとした時のこと思い出したら泣きそうになってん。大丈夫、心配いらんよ。」




今はもう受け入れてるんでしょ?




そうやで、受け入れとるよ。でも、まだ怖いで。





偏見の目が。 同族嫌悪を過去に、1年前にしていた大毅に嫌われそう、なんて杞憂なことを考えたりしてて。




そんな俺の、最後の夏。

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作者名:来夢 | 作成日時:2021年5月15日 0時

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