4つの蕾が開く頃に…… (ページ7)

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望side

今日は照史とシゲが店の食品を買いに行ってるから俺と手伝いに来てもらったたかだけ。

雨の日のせいか、あまりお客さんは来なくて、閉店時間の時間に。

ｶﾗﾝｶﾗﾝｶﾗﾝ

智洋「大兄！……、あれたか？のんちゃ、？」

ちょっと激しめに開いたドアを開けたのはともやった。

たかは「えっ？！のんすけ、ど、どどどないしよう？！ともびしょびしょやでぇ！」

といつも通りのプチパニック。

とりあえず、店に置いてあるバスタオルをともに貸して、ともが店を手伝ってくれる時に着る制服に着替えさせた。

ビショビショの服のままやと風邪ひくからな。

望「シゲと照史はコーヒーとかココアの卸売のとこ行ってもらってる。だから今日は遅いと思うで？
とりあえず、何飲む？たか～、もう上がってええから着替えておいで。たかも何飲む？」

とりあえず、体あっためて貰うためにもホット系だけの選択肢にして。流石双子、お二人共抹茶ラテのようで。

俺のコーヒーと2人の抹茶ラテ、あと今日のあまりで2人の好物のスコーンを出してきて。

カウンター席に戻ると、ともが泣いていてたかはちょっと笑いそうになるくらいオロオロしてた。

望「んで？俺とたかに言えるなら言うてみ。辛かったこと、悩んでること、全部吐き出し。」

そう言うと、ポツポツといつものともとは思えへんくらいの小さくか弱い声で話し始めた。