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望side
俺は紅茶を飲みながら学生組3人の話を聞いていた。
俺もたかと同じ時にシゲがゲイであることを知った。
望 「シゲ、……。」
ほんま、揃いも揃って重岡家三兄弟はビビりやなぁ。
自分達のこと知るチャンスなんに。
俺も、ちゃんと前を向いたからこそ、淳太のことを知れた。
ともは凄いかっこいい……、いわゆる爆イケなダンスやファッションが好きで、あとスイーツも好き。
たかはいつまでもおっとりしよる子。
シゲは長男やから、と言って意地を張る。
でも兄弟の中で1番心が脆くて、悲しみに浸りやすい。
望 「とももたかも、シゲも。怖がらんでもええのになぁ……。」
ふと、そう声を漏らすと何処からか 「せやな。」と聞こえた。
大方、俺の弟、未来の妹である淳太やろう。
淳太 「双子は寝たで。俺も最初は怖かった、でも、にぃがおったから。ママやパパがおったから。」
性同一性障害、トランスジェンダーである淳太は去年からホルモン治療をしている。
もう俺らの両親は病気で他界したけど、優しく、淳太も俺もありのままをさらけ出すことが出来た。
だからこそ、3人には1歩を踏み出して欲しい。
だからさ、たかも話しちゃえよ、シゲも。
怖ないから。
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作者名:来夢 | 作成日時:2020年12月2日 23時