涙は越えていこう。 3 (ページ15)

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淳太side

たろ淳太くん?しんたろーが着いたって車置いてくるって

たろあ、俺じゅり。流星もいるよ

大学も終わり部屋で少しのんびりしながら大毅が持たせてくれたレシピノートを見て夕飯を考えていると、2通慎太郎から連絡が。
と思ったら連絡係？になったらしい樹が慎太郎の携帯で連絡をくれた。

それで3分も経たないうちにピンポンとチャイムがなる。
画面を見てひと安心すると俺はそのままドアを開けた。

淳太「いらっしゃい3人とも。ごめんな、ちと遠かったやろ。」

慎太郎「お、言うようになったねぇ笑そうでも無いよ、近道みっけたから。あ、てか樹の携帯充電切れちゃったらしいから充電させてやってくんね？」

樹「ごめん淳太くん貸して！！！」

流星「……お久しぶりやなぁ淳太。」

戸籍上弟になった流星と樹、そして見守りの慎太郎の顔を見てまた一安心。

淳太「はいはい、充電器そこあるから使って？一応予備とか濵ちゃん達とか泊める時に準備してるから慎太郎と流星もどうぞ。」

やっぱりなんだか板につかない標準語を喋って俺はキッチンにたつ。

流星「俺も来年やから。手伝うよ。」

と一緒に夕飯の手伝いを買って出てくれて。

一緒にレバニラ炒めを作る。

慎太郎「あはは、結構しげの作る味に近いねぇ。」

淳太「持たせてくれたレシピノートが分かりやすかったからかな、結構再現できたと思うんやけど、、、。」

樹「大毅のは男飯！って感じだけど淳太くんが作るとなんかちょっと優しくなるよな。」

流星「樹、俺も手伝ったんやで？！」

淳太「こらそこ喧嘩すんな。せっかく3人が来るからケーキ屋よって買ってきてんけどなぁ〜？」

流樹「「ごめんなさい。」」

慎太郎「あはは、めっちゃお兄ちゃんしてるじゃん笑それなら俺片付けしてくるから今度は樹がお茶の用意しなよ。淳太、勝手にキッチン漁っちゃうねー。」

淳太「おん、ありがとう。」

一緒にケーキを柄にもなく食べて。

淳太「流星、そこの文法ちゃうよ。樹はまだそこルートつけてないやろが。勝手に割り算始めんな。」

流星「おん。」

樹「あれ？」

兄弟で持ってきた課題をやって。

新しく父親になってくれた大我にはまだ会えてないけど、家族ってこういうものなのかとほっこりしていた

その矢先やった。あの人たちが来たのは。