episode 2 第2の人生の道で佇むデイジー ページ3
淳太side
最近、じゅんの部屋のものが増えてきたから断捨離しようと片付けていたら、
淳太 「うわぁ、懐かし〜！」
ホルモン治療を受ける3年前、即ち4年前に書いていたじゅんの日記を見つけた。
その中には違和感を感じ始めた頃のしんどかったことや苦しかったこと、全部詰まってる。
流星達と見ようかな、これ。
そう思いながら他のものを断捨離した。
淳太 「よし、OK。……お。」
片付けを終えてお昼も食べた頃、携帯がなった。
淳太 「ともからや。……ﾌﾑﾌﾑ、ええよ〜っと。」
ともからは 『家来おへん？』とLINEが来ていた。
サッと返事をし、いつものごとく伸ばした髪を軽くまく。
今日はガウチョにロングブラウス。
それにPコートも羽織って。
智洋 「淳太くん！いらっしゃい。」
流星 「やほ、俺もおるよ。」
崇裕 「お！学生組揃ったなぁ〜。」
重岡家の玄関のドアを開くといつものように学生組が。
淳太 「なあなあ、これ、昔書いてたヤツやねんけど、一緒によまへん？」
智洋 「ん？これ日記？」
流星 「おもろそ。読んでもいいなら読もや。」
崇裕 「ええねぇ、読もや！」
持ってきた日記を一緒に読むことを提案してみるとみんな大賛成のようで。
ねえ、貴方も読まない？
じゅんの過去を、トランスジェンダーの実態を。
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作者名：来夢 | 作成日時：2020年12月16日 22時
