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望side
話が一通り終わり、桐山兄弟も帰るということでお開きに。
茜色に染まった夕暮れの空はなにか悲しそうや。
隣の淳太は泣く1歩手前の状態でぎゅっと日記を握りしめながら歩いている。
望 「ごめんな、ホンマはじゅん呼びして欲しいんやろ。でも、まだ戸籍上は男や。しばらく……、」
淳太 「わかってんねん。形が大事なのは。でもせめて、せめて家ではじゅんって呼んでや……。ほんまのじゅんは女の子なんやって！」
そう帰路で声を荒らげる淳太。
俺がまだ淳太って呼ぶのは受け入れきれていない本音が出てるから。
ごめんな、？こんな兄ちゃんで。
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作者名：来夢 | 作成日時：2020年12月16日 22時
