五話目じゃ！ ページ7
あの任務『昼ご飯作り』が終わり、僕は第二の任務、『食器洗い』をしていた。
貴「真冬ー、何か面白いものはあるか？」
「えー？そんなこと言われても・・ゲームくらいかなぁ、面白いものは」
自分の家にある面白いものなど、ゲームくらいしかないはずだ。
貴「げぇむ？げぇむとは何じゃ？それは是非ともやってみたいのぉ」
Aは上目遣いで僕の元に擦り寄ってきた。
くっ・・可愛い・・・
「仕方ない。この食器洗い手伝ってくれたらね」
貴「そんなことなど、吾にかかればあっというまじゃ！」
ふっ。騙されたなA。
貴「って、何で主人がお世話係の仕事を手伝わなきゃいけないのじゃー！」
「アレーバレチャッタナー」
貴「そんな返事をするとは・・真冬よ，ちょっと吾の力をなめているようじゃの」
あれ？案外Aって、ノリツッコミをするほどノリが良い神様だったんだな。
貴「フフフフ・・・覚悟しろ真冬」
あ、なんかやばい。これはAから何かが来そうな予感がする。
貴「うぉりゃーーー」
「ちょっと勘弁して！、ってあれ？」
Aは、僕を一生懸命ポカポカしてきている。が、全くダメージが来ない。
貴「吾を怒らせた罰じゃー、このっ！うぉりゃ！」
可愛い。あっ、食器洗いを速く終わらせないと・・
結局、Aが食器洗いを手伝ってくれることは無かった。
(・・どこからか『あたりまえじゃ』という声が聞こえたような気がする)
あぁー・・・
「やっと終わったな」
貴「真冬ー終わってすぐで悪いが、げーむというものを吾に教えてくれ」
「あー、はいはいゲームね。Aこっちに来て」
そうだった。ゲームをAに教えないと。
「ゲームっていうのはね、簡単に言えば・・・家の中で１人でも楽しめる遊びかな」
貴「どんなことができるのじゃ？」
「例えば、ゲームの世界の主人公が戦闘とか競争とかしたり、恋愛したりとかそんな感じかな」
貴「ふむふむ、それは興味をそそられるの・・・」
「実際にやってみる？スマブラ」
貴「できるのか？それは是非とも試してみたい！そのすまぶらとやらを！」
Aは必死になって僕にねだってきた。・・相当やりたかったんだろうな。
このあと、僕とAは深夜ぐらいまでゲームをしていた。
・・・僕の目と腰が痛くなったのは言うまでもないだろう。(Aは無傷だった)
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作者名：胡麻さん | 作成日時：2017年3月14日 23時
