恋人役、頼まれました【APH 】アメリカ

41☆仮装リレー ページ43

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「じゃあ今からお兄さんが仮装リレーの説明をさらっと教えちゃうよ！」

種目長であるフランシスが飛びっきりの笑顔でそう言った
ウインクなんかいらないから早く説明してほしい

「ルールは簡単！一人一人借り物競争みたいにお題が出るから、そのお題に沿った衣装を、コースの中盤にある衣装室から探してきて
それを着てゴールすればいいだけ〜！」

確かに難しくはない

「まぁ、これは本番のお楽しみってことだから」


仮装リレーの練習はそれで終わりだった

正直かなり心配だか、この際もう気にしたら負けね

私は係のほうの仕事に向かうことにした

ちなみに私の係は道具準備、しかも運が良いことに王耀さんと一緒だ
少し弾む心を抑えながらその場所に行くと、すでに準備は始まっていた

「おぉ！練習お疲れ様あるA」

王耀さんは段ボールを運んでいたが、私に気がつくと笑顔で出迎えてくれた

「ありがとうございます」

「じゃあAも早速準備を始めるよろし！あそこの段ボールとか椅子とかをテントの下に運ぶある」

王耀さんに教えてもらい、私も作業を開始させる

王耀さんは生徒会の仕事もあるのに一手足りないためこっちも手伝ってくれることになっていた

さすがだ
本当にもう生まれた時からリスペクト

そう思いながら椅子を運ぶ
テントの下に椅子を置き、また次のをとりにいこうとしたとき、ちょうどハナがアルフレッドとアーサーのところにかけて行くのが目に入った

三人で楽しそうに話している

その様子を見て、やはりハナはアルフレッドのことが好きなんじゃないかと思う

この間彼があげたぬいぐるみのキーホルダーはバッグについてたし、少なくとも脈アリだ

早くくっつけば良いのに…

そう思ったのに、私のなかで別のよくわからない感情が出てくるような気がした

あまり考えたくないから、すぐに目線をそらしまた荷物をとりにいく

私としたことが大きな失態を侵すところだった

気にしないふりをして作業を再開させた

この感情を、早く振り切りたかった

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