恋人役、頼まれました【APH 】アメリカ

31☆，やっぱり ページ33

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やっぱり…

時刻は10：30、既に30分前にはここに着いている私、そして思惑通りまんまと遅れるアル

さっき『ごめん寝坊したんだぞ！すぐいく！』
というメールを貰ったばかりだからあと数十分待つかも、と踏んでいたら


「ごめんよー！すっかり寝坊したんだぞ！
こないだ菊に借りたマンガが面白過ぎて夜まで見てたら起きれなかったんだ」

意外と早く来た

「ったく、やっぱり遅れると思ったわ」

「ヒーローは遅れてやってくるって言うだろ？」

反省の色が全くない彼は、相変わらずケラケラと笑う

というか私は明日のために昨日早く寝たのに、貴方は夜まで起きてたのね

なんだか私ばかり頑張ってるみたいな感じがして癪だった

「じゃあほら、早く行くわよ」

クルッと背を向け歩きだすと、アルもすぐに来て、隣で歩き出した


「なんか君怒ってないかい？」

「怒ってなんかいないわよ、ガキじゃあるまいし」

どっちかというと、怒るっていうより不安だ
ホント色々と

そんな私の気などしるよしもなく、隣で「ハナは何が好きなんだろう」と一人悩んでいる


ふいにケータイを開くと、誰かからメールが届いてるこてに気がつく

差出人はフランシス、いつもラインな彼からメールだなんて珍しい

そう思い、開いた


『お前も後悔しないようにしろよ、お兄さん見守ってる♪』

短い文がポイッと送られてきた感覚だ
昨日の話のことだろうか、まぁ最後の文以外なら受け取っておいてあげてもいい


私は手短に「そうね」と送った

まさかあの髭に心配されるなんて夢にも思わなかったわ、人生なにがあるか分からないわね


気がつくとアルは近くの店に入ろうとしていた

アルが迷子になったらこっちが困る
私は携帯をしまうと急いでアルのあとを続いた

32☆，プレゼント→←30☆．いいんですか？

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