恋人役、頼まれました【APH 】アメリカ

26☆ヒーロー ページ28

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ペチペチと頬を叩かれ目を開けると、真っ正面にアルの顔があった


「あ、起きた」


「……何人の顔であそんでんのよ」


「そこに君の顔があったからさ！」


相変わらず寝起きから煩い

「…で、気分はどうだい？」


「どうって…微妙ね」


あと今気がついたけど、私アルに膝枕されてる

ちょっと恥ずかしくなったから起き上がろうとするが、ズキッと頭痛が酷くなった

しかめっ面すると、アルが「まだ痛いんだったら寝てればいいよ」と私をまた寝かす

「私なんかほっとけば治るんだからアルはあっちで遊んで来なさいよ」

「君はまたそうやって、たまには素直になったらどうだい？」

アルはそう少し笑った

その顔がちょっとだけかっこいいと思った
ちょっとだけだけど、

「私は本音しか言わないわよ」


「にしても君、ご飯ちゃんと食べてるかい？軽すぎなんだけど」

「食べてるわよ、一日三食バランスよく」

「少ないじゃないか！！普通一日5食くらいなんだぞ！」

「それはあなただけよ」

「そうかい？」

私のことを心配してくれるのは悪くはないんだけど、アルに迷惑をかけてしまったことには変わりはない
わざわざ助けにきてくれたりもしたし…






「………ありがと」


「えっ？何かいったかい？」




「……、もうなんでもないわよバカ」


「Hahaha！ホントに素直じゃないんだな」



コイツ……絶対聞こえてた

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