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25☆元ヤン会長 ページ27




「ねぇ、君暇?」

「俺達と遊ばない?あっちのプールでさ」



アイスはなんなく買うことができた、アイスだけは……


棒アイスを片手に今来た道を戻る途中
別に方向音痴とかじゃないから全然大丈夫とか思ってると、別の問題に直面してしまった

太陽は相変わらずじりじりと肌に照り付けてくる、熱いし早く帰りたい

しかし3人の男はそんなこと全く気にせず迫ってくる

「せめて写真録らない?あっちの日陰でさ
会った記念に」

どうして初めて会った人と記念写真を録らないといけないのだろう

「遠慮します」

「えっ?そんなこと言うなよ」

「いいからこっちこいって」

あとざすりしたが腕をひっぱられた
生憎力がない私は抵抗するも虚しく終わる

しかも日射しがキツくて少しクラクラしてきた


「うっ……」


気持ち悪くなってきて声が出ないし、運悪く周りには人はいないし…

もしかしたらヤバイかもしれない…



そう思ったその時、


「彼女から離れてくれないかい?」


スッと私と男の間に入ってきたのは


「誘ったのは俺が先だから、悪いね」



「っアル……」



私と男の間に入ったアルは私を背にして男達にそう言った


「あ?誰だお前ツレか?」

しかし負けず劣らずガンを飛ばしてくる男達


その時…


「おいお前ら、こんなとこで何やってんだコラ」


男達の後ろから、危ないオーラを放っている我らが生徒会長様、アーサーがドス黒い笑みで話しかけた


男達が驚いて後ろをふりかえると「ひっ!」と高い声を上げた


「お前らたしか〇〇高校の奴だな、うちの生徒に手え出したらどうなるかわかってるよなゴラ」

元ヤンというか現役でいいくらいの睨みを効かせると、男達はすたこらさっさと逃げて行った


「…アーサー、君一体学校外でどんな悪やらかしたんだい?」

「バッやらかしてねぇよ!」


「アーサーくんは他の学校から、ヤンキー生徒会長って呼ばれるくらいだもんね」


アーサーのうしろからイヴァンが歩いてきた


「勝手に言われてるだけで、俺はみとめてねぇ」

「ヤンキー会長とかやだね、あー俺そんな人がいる学校に通ってるのかー、なんか萎えるんだぞ」


アルとアーサーがギャアギャア言い出す

その間も私は刻々と日射しにやられていく

日陰に行きたい……


そんな思いを胸に、私の意識はそこで途絶えた

26☆ヒーロー→←24☆アイス



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カルタ(プロフ) - エリア51さん» ありがとうございます!感激です(^^)頑張ります! (2016年9月13日 22時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 夢主さんの感情をイメージするのが楽しくて、毎日読み返しています!更新頑張ってください〜! (2016年9月11日 23時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - 雅さん» ありがとうございます!頑張りますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします(^^) (2016年9月6日 17時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - Amberさん» そう言って頂けて嬉しいです!いつも励みになっています(^^)ありがとうございます! (2016年9月6日 17時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
- 初コメです(^_^)とても面白いです♪良い雰囲気も、今後も凄く気になります(*^▽^*) (2016年9月5日 5時) (レス) id: b4ae5a531d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カルタ | 作者ホームページ:カルタ  
作成日時:2016年7月3日 17時

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