23☆友達 ページ25
.
その後、私たちは誰かがいなくなるだとか、溺れるといったことは無く、気持ち良く流れるプールに浮かんでいることが出来た
アルがお腹すいたと言ったので、一旦でて歩く事にした
日射しが強いためあまり歩きたくなかった私は、イヴァンとパラソルの下で待ってる事にした
「こうやって皆でお出掛けするのって、とっても楽しいよね〜、ね、Aちゃんもそう思うでしょ?」
「そうね、まぁ他に女の子がいなかったのが残念だけれど」
私がそういって苦笑いをすると、イヴァンはニコニコした
「でもだって君、お友だち少ないんでしょ?」
「なっ少なくないわよ!」
「えーー」
どうしてこんなにも皆に友達が少ないって言われるのだろうか不思議でならない
「アルフレッドくんが言ってたよ?」
「あのメタボめ…」
「でも」とイヴァンは言った
少し悲しそうになった気がした
「僕もお友達があんまりいないから、おんなじだね」
「だから私はいないんじゃないのよ」
「あなたなんかほら、さっきの生徒会の人とか友達なんじゃないの?他にもナターリヤとか」
「僕はそう思ってるけど、相手はどうかな?
ナターリヤは……ちょっと………」
最後の語尾が薄くなっていった
まぁたしかに自分が友達だと思ってても、相手がそうじゃなかったら、少し悲しい
「ねぇ、Aちゃんは僕の友達?」
イヴァンは私のほうを向いて聞いてきた
「そんなの聞くまでもないじゃない、少なくとも私は貴方のことそう思ってるわよ」
彼は私の言葉をきいて、少し安堵の表情を見せた
「そんなに深く考えなくてもいいのよ、友達なんて慌ててつくるものでもないし、皆だってそう思ってるわよ」
そう微笑むと、イヴァンは嬉しそうになった
「そうだね、ありがとうAちゃん、僕お友達少ないけど、Aちゃんがいるから大丈夫な気がしてきたよ」
「それは良かったわ」
イヴァンが少し嬉しそうにしていた
普段ニコニコしてばかりよくわからない人だと思ってたけれど、意外とそういう一面もあるんだなぁと感じた
91人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カルタ(プロフ) - エリア51さん» ありがとうございます!感激です(^^)頑張ります! (2016年9月13日 22時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
エリア51(プロフ) - 夢主さんの感情をイメージするのが楽しくて、毎日読み返しています!更新頑張ってください〜! (2016年9月11日 23時) (携帯から) (レス) id: ad264a6ef2 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - 雅さん» ありがとうございます!頑張りますのでこれからもどうぞ宜しくお願いします(^^) (2016年9月6日 17時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
カルタ(プロフ) - Amberさん» そう言って頂けて嬉しいです!いつも励みになっています(^^)ありがとうございます! (2016年9月6日 17時) (レス) id: a9fc407250 (このIDを非表示/違反報告)
雅 - 初コメです(^_^)とても面白いです♪良い雰囲気も、今後も凄く気になります(*^▽^*) (2016年9月5日 5時) (レス) id: b4ae5a531d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ