恋人役、頼まれました【APH 】アメリカ

13☆焼きもち？ ページ15

．



三馬鹿トリオがワラワラといなくなると、アルは「へぇ〜」と面白くなさそうに私を見てきた


「…友達いないとか言ってる割りにはいるじゃないか」


「友達いないっていったのは貴方じゃない、いないだなんで言ってないわよバカね」


私がそう言うと、アルは飲み干したボトルをゴミ箱にポイッと投げ捨てる


「君って他の奴にもそんなふうにバカとはアホとかいってるのかい？」


そして突拍子もなく意味の分からないことを聞いてくるアル


「そんな訳ないじゃない、
バカにしかバカだなんで言わないわよ。
私は正直者なの」


「ずいぶんと言ってくれるね…」


ハハハ…、とアルは笑う


「ま、頭が固い人よりバカのほうがマシなんじゃない？」


「それは誰のことを言ってるんだい？」


「別に誰でもないわよ」


私ものみおえたパックを捨てると、アルと歩き出す


「にしてもいきなりどうしたの？
……あ、焼きもちでもやいた？」


「べっべつにそんな訳無いじゃないか！」


ちょっと図星だったのか、ほんの少し頬を膨らます


「仮の恋人にも焼きもちってやくのね」

「また君はそうやって人の事バカにして！」

ニヤニヤすると、アルはもっと怒ったような子供みたいに顔を赤くする

その様子を見て、ふいに笑ってしまった





「あ、そうだ！この間菊ん家に(寮)新しいゲームが来たんだ！Aも一緒にやるんだぞ！」


無邪気に言う彼

やはりこの無邪気さには弱い私は断りにくく


「仕方ないわねー…」


と苦笑するのであった

14☆テンパるヒーロー→←12☆悪友

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す