47.ウソツキ ページ50
、
驚いて身を引くと、鯰尾はぽかんとした顔のまま少しの間固まった
しまった...やってしまった、と少し後悔する
「.....すみませんびっくりしてしまって」
何故か目を合わせられないかった
すると鯰尾は
鯰尾「いきなり触った俺も悪いですよ」
さっきの一瞬とは打って変わって、何でもない様子で立ち上がった
鯰尾「さっ行きましょう！朝ごはん、今日は大和守さんが作ってくれてますよ」
少し違和感はあったが、私も何も無かったかのように返事をして彼に続いた
そんな私に、振り返った鯰尾はニコッと笑った
鯰尾「さっ浅井さん！今日も元気に頑張りましょー！」
「はい、頑張りましょう」
・・・
鯰尾に続いて部屋を出ると、縁側にセミの死骸が落ちているのを見つけた
「、、、、、」
自身の死と一緒に
夏の終わりを運んで来る
ふとそんな風に思った
鯰尾「もうすぐ夏も終わりですね〜、はぁ〜残暑残暑」
何百年生きている刀剣達にとっては、
蝉の7日間など、ほんの少し息を吸うだけの一瞬に過ぎないだろう
誰にも見られず必要とされずとも
彼らは必ず陽の当たる場所に出てくる。
たった7日間の間、
自分達が夏の象徴ですとでもいいたげに、
それはもう一生懸命に、果敢に、儚げに、
自分が死ぬその瞬間まで鳴き続ける
そんな蝉のことが、いつからか寂しく感じるようになった
私にはそんなことを思う資格など、毛頭ないのに
冷たい視線で蝉の死骸を見下ろした
動かない、ただのガラクタのようだった。
鯰尾「.......僕達はこんなにも変わっていくのに、あなたは何も変わらないんですね」
「...？、何か言いましたか？」
「いーえっなんでもないですよー！」
隣で鯰尾が何か言ったような気がして、聞き返したが、彼はまたニコッと笑って誤魔化すだけだった
あぁ
何度見ても
嘘みたいな笑顔だ
・・・・・・・
こんにちはカルタです。
なんと続編へ続きます！！
早いですね、というか更新は遅いんですが(すみません..汗)
一章でもう少し進む予定だったのですが、中途半端なところで終わってしまいました
準備か整い次第2章を書き始めようと思っております。
お待ちしている方申し訳ありません!!!ㅎㅎ
更新亀ですが、暖かく見守って頂けると幸いです！
というか刀剣乱舞の妄想が止まらなくて、たくさん作ってしまいそう...他のやつまだ完結させてないのに...って感じてますが...他のも頑張ります笑
では！2章でまたお会いしましょう！
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年5月27日 19時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
千歳 - すごくおもしろいです！続編が読めないんですが私だけですか…?… (2019年5月25日 14時) (レス) id: 0f5e08b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
滅月(プロフ) - とっっても面白いです！もっと評価されるべき…!! (2019年5月16日 21時) (レス) id: cd11303192 (このIDを非表示/違反報告)
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