31.ツウジョウ ページ33
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鶴丸「…それで、次の日その鶴丸はどうしたんだ」
隣の鶴丸が息を飲んで言葉を放つ
大倶利伽羅は一呼吸置いた
加羅「いや…本当に普通だった、なんにもなかった、気味が悪いくらいにな…」
大倶利伽羅の話からすると、その鶴丸国永は黒いものを身体に取り込んだことになるのだが、本当に何も変わっていなかったのか…
「…？ちょっと待ってください…それで、あなたは何故ここへ来たのですか？」
この話の内容だと、彼が何故ここへやってきたのか分からない
加羅「これを教えるためだ……、というのは、嘘になる」
鶴丸「どういう意味だ」
加羅「俺は別にどこか可笑しいなどではない…ただ恐らく審神者に危険視された、その日以来妙に鶴丸が俺に付きまとった、俺だけじゃない…山姥切にもだ」
「その山姥切は…？」
加羅「山姥切は、まだあっちで怪しい所などを探して証拠をつかもうとしている、俺は怪しまれていたのでな、審神者に刀解させられる直前だった」
そこの審神者はすぐに刀解するのだろうか、心がないと言うかなんというか、それよりなせ大倶利伽羅が怪しんでいると分かったのだろう
加羅「その時、本丸に来たんだ…役人が」
鶴丸「役人が？政府のか？」
鶴丸の質問にうなづいた大倶利伽羅
わざわざ大倶利伽羅1人刀解するのに政府の役人は関係ないだろう…どうして…
思った時、気づいた
加羅「役人の顔は全くの鶴丸国永そっくりだった」
鶴丸「は？」
「自分でもおかしなことを言ってるとおもう、だが聞いてくれ」
大倶利伽羅はそう言ってつづける
加羅「その鶴丸似の役人は、俺を受け渡してほしいと言った、審神者はもちろん断ることもせずあっさりと下げ渡した。そこがいちばんの落ち度だ…」
「………なるほど」
筋が通った
恐らくその本丸に言ったのはさっきあった役人の事だろう、しかし私にその事を今言わなくでいいと判断したため言わなかった
それはいずれ大倶利伽羅から聞くと思ったから
ところで今更ながら説明するが、あの役人は元はれっきとした″鶴丸国永″であり、刀を辞めて政府に入った変わり者だ
政府に入った理由は私もよく聞いていないが、そこは彼の何かがあったのだろう
結果彼は結論を知っていた
わざと大倶利伽羅をこちらへ移したのだ
このことを伝えるために…
そんな彼は今、これから私が何をするのか…私の見えないところでじっくり見ているんだろうなと思う…
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琴葵(プロフ) - 面白すぎて一気にシリーズを見てしまいました！！！更新楽しみに待ってます！！！！！！！！ (2019年5月27日 19時) (
レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
千歳 - すごくおもしろいです！続編が読めないんですが私だけですか…?… (2019年5月25日 14時) (レス) id: 0f5e08b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
滅月(プロフ) - とっっても面白いです！もっと評価されるべき…!! (2019年5月16日 21時) (レス) id: cd11303192 (このIDを非表示/違反報告)
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