恋人役、頼まれました part2【APH 】アメリカ

85★目が覚めたら ページ40

．









「………………っ！！」



目が覚めたら目の前は白く囲まれていた

……保健室だ


あれ、私なんで保健室にいるんだろう

ねっころがったまま記憶を辿ってみる


そういえばなんか皆おかしくなっちゃって、
それで音楽室に行こうとしたんだ

そしたらなんか甘い匂いがして…………




そこからの記憶がない…


起き上がろうとしたら頭がズキンと痛んだ


「…………っ痛」


その時、バッとカーテンが開けられる


「………Aっ！」


「……アルフレッド？」


目の前にいる、カーテンを開けた本人、アルフレッドは私を見て、そして少しだけ後退りした



「………A、もう平気かい？」


「………？平気って…何が？」



眉を寄せてアルフレッドをみると、
彼は「よかったぁ」と何故かため息を洩らしこっちに戻ってきた


「………君、何があったかおぼえてるかい？」


「何があったか？耳が生えて大変なことになったって話よね？」


「そうなんだけどさ、倒れる前のこととか」


「倒れる前？」


あ、私倒れたんだ


「いやそれが………甘い匂いがしたのよ」


「甘い匂い？」

「えぇ、でもそこからは何も思い出せないわ
何があったの？」


するとアルフレッドは首をブンブンふりながら


「いやっ別になんにもなかったぞ！」


と言った


「嘘が下手ね」


そう目を細めると、アルは顔を赤くしたまま
硬直してしまった


「言えない言えない！いったらきっとまともに顔が見れなくなるから」


「えっ？！どういうこと？」


何したのついさっきの私？！(汗)


それから何度聞いても、アルは答えてくれなかった


まぁとりあえずその一連の事件は、なんでも校長の出来心だったらしく、終結したみたいでよかった


しかしまだ私の寮の鍵は見つからないままだ

86★鍵→←84★誘惑

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す