【第五人格】ジョゼフさんと一緒！ (ページ8)

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疑問ページ8

「どうしたんですか、そんな深刻そうな顔して」

リッパーに話しかけられた彼女は確かに深刻そうな顔をしていた。
眉間にしわを寄せ、表情はいつものような花のような明るさはない。

「謎なことがあるの」

肘を机に乗せ、指を組んで顔を隠した。
真剣な眼差しを見て、リッパーはゴクリと唾を飲んだ。

「な、何なんですか。それは」
「ジョゼフさんってどんなパンツ履くと思う？」

リッパーはゴクリと飲んだ唾が喉に引っかかった。
ゴホゴホと咳をし、苦しくなった呼吸を何とか整えると、彼女に視線を戻した。

彼女は変わらず深刻そうな顔していた。

「バカですね…」
「これは深刻な問題だよ。あれほどのイケメンは、どんなパンツを履くのかな」

「まあ、私は」
「リッパーは論外」

「は？」

自分のことをイケメンだと思っているリッパーは、彼女の言葉に耳を疑った。
しかし彼女に悪気はない。なんて言ったって事実を言ったまでだ。彼女にとっては。

「どんな形のパンツなのかな？トランクスかな？でも、ジョゼフさんの服的にボクサーだと思うの。私はボクサーが好き。あ、でもブリーフだったらどうしよう…あの顔でブリーフ？可愛い…」

色は？柄物？など、永遠に喋り続ける彼女を見てリッパーはこう思った。

ただの変態だと。

「ねえ、リッパーはどう思う？」
「知りませんよ…」

「どうしても知りたいの」
「本人に直接聞けばいいんじゃないですか？」

「無理、引き留めるで吊るされちゃう」
「じゃあ盗んでくればいいじゃないですか」

バレないように。

リッパーは冗談で言った。本当に冗談だった。
それでも彼女はそれを聞いてどうだろうか。

目を輝かせ、いつものような満開のさくらのような笑みを浮かべた。
まるでそれだ！と言わんばかりの。

「いや、やめたほうがいいと思います。本人に知られないうちに」
「いいや！バレなきゃいいの！行ってくる！」

リッパーは止めた。本気で止めた。
彼女が罪を犯す前に正気に戻って欲しかったから。

しかし彼女は聞く耳を持たなかった。
勢いよく立ち上がり、食堂のドアを開け、部屋を後にし

ようとした。

ぼふりとドアの前に立っていた人物にぶつかってしまい、それを阻止されてしまったのだ。

「…誰のパンツ盗むって？」
「あっ…」

彼女がぶつかった人物、パンツを盗む相手ジョゼフだった。

「ち、違うんです！リッパーが！」
「私は止めました！」

「A覚悟はいいな？」

ジョゼフの目は赤く染まっていた。