【第五人格】ジョゼフさんと一緒！ (ページ14)

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上方修整(強制) ページ14

最近、何かがおかしい。
ジョゼフはそう感じていた。

その異変に気付いたのは、彼女の意味のわからない修整が入ってからだった。

「ジョゼフさーん！来てくれたんですね」
「またAのところに…」

パッと変わった景色の前に、暗号機に触れる彼女に目がいった。
ジョゼフが来たというのに、逃げず、むしろ近づいて嬉しそうな顔をする彼女を見て、またかと思った。

「私に対する愛が大きいんですね！だから来ちゃうんですね！」
「たまたまだよ」

「ふふ、愛の追いかけっこしますか？」
「しないよ、逃げないだろ」

なぜかジョゼフが瞬間移動を使うと彼女がいる暗号機に必ず飛んでしまうのだ。
しかし、自分がミスして意図せぬところに飛んでいるのかとも思ったが、こんなにも頻繁に彼女のところに着いてしまうと、疑ってしまう。

何を疑うのか、何に疑っているのか。わからないけれど。

いつまで経っても逃げない彼女とチェイスをするか迷っていると、スルリとジョゼフの腕に絡みつく腕が。
それはまぎれもない彼女の腕で、微笑む彼女の表情を見たらチェイスをする気がさらさら無くなってしまった。

「…散歩でもしようか」
「やったー！そうしましょ！」

そしてこの流れである。
最近、彼女とマッチングすると必ずこうなることに違和感を覚えていた。

その違和感は次のバトルで、発覚することになった。

「これは…どういうことか説明してもらおうか？」
「あ、いや…バレちゃいました？」

ジョゼフがいつも通り瞬間移動を使用すると、いつも通り彼女の元へたどり着いた。
しかし、問題はそこではない。

瞬間移動は本来、暗号機やゲートに飛ぶことができる特質だ。
しかし、目の前にいる彼女の周りには暗号機はない。ゲートはまだ開いていない。

それなのになぜ彼女の元に瞬間移動したのか？
彼女のこの前の奇怪な修正の依頼から全て察しがついた。

「荘園の主人に何か変な依頼でもしたのかい？」
「いやー、そんなまさかー！」

「したのかい？」
「…しました」

ジョゼフの瞳がギラリと彼女の姿を捉える。
それに怯えた彼女は観念したのか、重たい口をゆっくり開けた。