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お気に入りのチーク(大西)�� ページ22
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Aside
あの日、流星くんが
お気に入りのチークを
私に塗ってくれた日に
初めて胸が弾ける感じがした。
やから、そんな流星くんに
ついに気持ちを伝えたい。
そんなことを考えながら、
さっきからスマホに文章を
打っては消してを繰り返している。
横から誰かにツンツンとされて、
横を見ると流星くんやった。
｢え、りゅ、流星くん？！！｣
流｢なに、俺じゃあかんかった？｣
｢いや、え、えっとちゃうくて....｣
流｢なあ、今日なんの日か分かってる？｣
｢流星くんの誕生日！｣
流｢あ、よかった。
ちゃんと覚えてた｣
｢へっ？？｣
流｢毎年、1番にメッセージくれたのに
今年は一切 連絡がないし｣
｢ご、ごめん....｣
流｢でさ、難しい顔をしながら
スマホを触ってるし
好きな人でも出来たんかな？って｣
｢いやいや、とんでもない！！｣
流｢なんなん(笑) とんでもないって(笑)｣
｢それに、私が好きでも
私なんか....｣
流｢またそんなこと言うん？？｣
｢ごめんなさい....｣
流｢俺は、Aが好きやで｣
｢えっ？！｣
流｢Aは？｣
｢わ、わたしも！｣
流｢ほな、私なんかって
もう言わんといて｣
流｢なにかあれば、
またお気に入りのチークを
俺が塗ってあげるから｣
私に優しく微笑んでくれる流星くんが、大好きや。
｢流星くん誕生日おめでとう｣
流｢よく出来ました！
これからは、1番に祝ってな？｣
｢もちろん！！｣
(お気に入りのチーク 大西 誕生日)
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作者名：ゆる | 作成日時：2023年7月16日 22時
