真冬に咲く薔薇II (ページ7)

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僕だってこの機会に、キッパリと諦めるつもりだった。

仲睦まじい姿が嫌でも目に入るんだから、自然と諦められるだろうと。

なのに何なのこの2人は。

ヒョンは1人の世界に入って音楽聴いたり、ジョンウに捕まってて全然レイのこと見向きもしないし。

レイもレイで仕事だから当たり前だけど、動き回ってて捕まらないし。

「だって寝言で名前言っちゃうくらいだよ？
相当重症だと思うんだけど」

何回僕のベットで違う男の名前を聞いたことか。

ため息をつきながらソファに向かうと、ちょうど後ろにレイが衣装を抱えて立っていた。

「今の、本当の話？」

周りの目を気にしながら小声で聞いてくるレイをよく見ると、耳が段々と赤く染まってきている。

そんな反応、僕にはしないくせに。

「照れてるレイちゃん、可愛いね」

１ミリの嫉妬心からほっぺに軽くキスを落とすと、ジャニヒョンが頭を抱えた。

そのままユタヒョンの隣に移動すると、軽く頭を小突かれた。

YT「わざとやろ」

「ちょっとの意地悪くらい許してよ」

…前言撤回。

見てないようで、しっかり見ていたわこのヒョン。

でも結局、僕はこの立ち回りでいいやって思えちゃうくらい、この2人が大好きらしい。