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7. ページ36
可愛いらしい弟達のやりとりに、少しだけ張り詰めていた空気が和らいだ。
JY「レイは愛されてたんだね、その彼に」
ジャニがこそっと僕に伝えたのは、彼女が持っていた一輪の薔薇の意味。
詳しいことは分からないけど、大切な人と別れてまで、僕達の元に来てくれた彼女が、とてつもなく愛おしくなった。
YT「テヨンア」
「ん？」
YT「レイは、ダメだから」
そんな僕を横目にユタは一言だけいうと、メンバーの間をすり抜けて自分の部屋に戻っていった。
いつもと違う雰囲気に、慌てて追いかけようとすると、ジャニに腕を掴まれる。
JY「深刻なのよ、レイも、ユタも」
「何で？」
「深刻なんです、私達」
一言で片付けるには、あまりにも深いレイの表情。
彼女は一体、何を想って、何を抱えて、僕達のそばに居るのだろう。
数年後の未来に、レイがいる姿が一気に想像できなくなって、不安を拭うように僕はそっと彼女の手を握った。
🥀《あなたを忘れない》
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作者名：Su | 作成日時：2022年8月13日 1時
