真冬に咲く薔薇 (ページ35)

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TY

時計の針が12時を過ぎた頃、ようやくレイが僕達の元に帰ってきた。

マークやジャニの言っていた通り、女性らしい雰囲気を纏った彼女に、一瞬だけときめいたのは不可抗力。

なんだかんだメンバー全員がソワソワして帰りを待っていたから、ジョンウが事情聴取するとレイを部屋に呼び出して、質疑応答が始まった。

JW「今日会っていたのは彼氏ですか！」

「いいえ」

JW「じゃあ誰ですか！」

「幼馴染で、元彼です」

JH「ワーオ、素直」

JW「うっ、、今でもその人のことが好きなの？」

勝手にダメージを受けていっているジョンウは、さらに自分で傷口を抉る質問をした。

もしYESなら、僕は素直に応援できるだろうか。

でも根拠はないけどレイはきっと、NOを選ぶと思う。

静まる部屋の中、彼女は珍しく声を漏しながら笑い始めた。

「好きだったら、ここに戻ってこないよ」

JW「レイ…！」

MK「あー！飛びつくの禁止」

感情が溢れて飼い主に抱きつこうとするワンちゃんを、マークが慌てて止める。