真冬に咲く薔薇 (ページ18)

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2. ページ18

「マネージャーなのに、本人より後に知らされるなんて」

「それはヌナが絶対反対するって、会社の人達も分かってたからじゃないかな」

「当たり前でしょ」

この人が反対しないわけが無いし、変にスイッチが入ると暴走しかねない。

基本的に冷静沈着なヌナだけど、僕達が不当な扱いを受けることには、立場など関係なく幾度となく反抗して来た。

【イスマン先生のお気に入り】というレッテルは未だに足枷になっていて、ただでさえ仕事しずらい環境なはずなのに。

「マークやヘチャンがDREAMと兼任してるように、どうにか出来ないか交渉するから」
　

「そんな事しなくても別に辞めるわけじゃないし、また全体でも活動する時があるだろうし」

「…強がらないでよ」

「僕の代わりにヌナが怒ってくれてるだけで十分だよ」

メンバーも僕の事が大好きだから、伝えた日には怒り狂いそうだけど。

僕だって離れたくて離れる訳じゃないし、悔しいし、みんなとずっと一緒にいたい。

でもそれと同時に、新しいグループでの活動が楽しみでもあるんだ。