真冬に咲く薔薇 (ページ15)

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足早にやってきた、メイクヌナの付き添いの女の子。

そういえば彼女、ジェヒョンのファンって噂だった気が。

ジェヒョンの方をチラ見すると、ひとつ小さく頷いた。

JH「ヌナみたいな遊び人より、自分を思ってくれる人に仕事は任せたいよね」

あからさまに聞き耳を立て、表情が明るくなるその子に、全員が呆れるようなため息を吐く。

何でこんな分かりやすい子が記事を出せたのか…
ああ、そういえばお金持ちって噂もあったっけ…

とりあえず今日はこの辺りにして、一旦この作戦は終えることにした。

余計な騒ぎにならないように車でずっと待機していたレイの元へ行くと、お礼だけ言われて、平然な顔で宿舎まで送られる。

TL「もう一息、頑張ってね」

「オッパ、ありがとうございます」

降りる時に声をかけたら凍るような笑顔を向けてくるもんだから、レイを怒らせちゃいけないとこの日心に誓った。