きっと、支える。【山本】 ページ16
「遅咲きのアタッカー」
「やっと代表入り」
ああ、こんなこと書くなよ。
また落ち込んじゃう…
山「お?!Aが新聞読んでるの初めて見たな〜!しかも体育館で(笑)」
「あ、えっと…ま、まぁね!たまには読んでみようと思って…」
スポーツ誌に連載されているのは
龍神NIPPONのメンバー紹介。
今日たまたま将平さんだったんだ。
新聞には将平さんのサーブを
称賛する文書がズラッと書かれている。
でも、所々「遅咲き」という言葉が。
将「今日誰の連載??」
「あ、えっと…」
将「あ、俺じゃん(笑)」
「うん…」
将平さんは、自分の名前を見つける前に
"遅咲き"という言葉を発見した。
「将平さん、あの…」
将「遅咲きか…。まぁ確かにそうだな。招集されたのも最近だったし。仕方ない、こう書かれても。でももうちょいいい写真使ってくれって話だよなー!(笑)」
「将平さん…」
すごい無理して笑ってんのバレバレ。
「将平さん、ごめんなさい」
将「え?なんでAが謝んの(笑)いいよ?全然気にしてないから!俺が遅咲きって事は俺が一番よく分かってるし!」
「でもあたし、将平さんが遅咲きだろうがなんだろうが技術面でチームを支えてくれてることには変わりないんだし、今の将平さんが好きだよ!?やっと代表入りとか…そんなの…将平さんの技術に気付けなかった人たちが悪いだけでっ…!」
必死に話すあたしの頭に
大きな将平さんの手が乗っかった。
将「監督含めて、スタッフ全員を責めちゃダメ。時期とか、タイミングとか…そりゃ悪かったかもしれないけどさ?あの人たちは、Aは…こうやって俺を見つけてくれた」
「っ…やめろ、しょーへー。泣くぞ…」
将「いやほんとの話。俺が代表にも入れなくて、世界と戦いたいって気持ちも押し殺してた頃に、Aは俺を見つけてくれたんだよ?覚えてる?」
「あー覚えてるよ、覚えてるからそれ以上昔話しなくていいよー」
将「初めてあった頃から生意気娘だったな…」
「もーまじで!しょーへー!って…え?」
将平さんは、笑いながら泣いてた。
将「ごめんっ!なんか俺まで泣けてきた…」
「…よしよし、」
泣いてる将平さんの頭を
今度はあたしがよしよししてあげた。
「将平さん、世界と戦う準備は?」
将「いつでも出来てるよ」
遅咲きのあなたでも、
あたしはずっと、支えたい。
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透明人生(ライフ - はじめまして!将平さんかっこいいですよね!笑笑私も大好きです(∩´∀`∩)また将平さんのお話が出来ることを楽しみにしています(*^^) (2018年6月23日 15時) (レス) id: 78812596b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴっぴ | 作成日時:2017年9月18日 11時