第25話「黒の悪魔」 ページ27
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スーパーで買い物を終えたAと障子は、アパートへと帰って来ていた。2人は軽く言葉を交わしながら、アパートの二階へ階段を使って登り、部屋の前に着いた時お互い顔を見合わせた。
「じゃあまた明日な、目蔵」
「ああ、また明日」
そう言って2人は各々の借りている部屋へと入っていった。
部屋に入ったAはカバンをリビングに下ろしながら、テーブルに置いてあったリモコンを手にとってテレビをつけた。
「あ、プッシーキャッツ」
テレビの中で戦隊モノのようなポーズを決めている4人組のプロヒーローを眺めながら、Aはリュックの中を軽く探ってさっき買ったノートを取り出す。
そしてノートをテーブルの上に置き、リビングの奥にある部屋に入って、全身鏡の前に立った。
「よし」
そう意気込んでAは防護服のヘルメットの留め具へと手をかける。そう、1人で防護服を脱着できるようにするべく練習を始めるのだ。
「(鏡を見ながらなら何とか出来るはず…)」
心の中でそう呟いて、Aは鏡の中の自分を見つめながら留め具を外していく。
鏡を見ながらであればAが思っていたより簡単で、障子に手伝ってもらった時よりは時間はかかったものの、1人で防護服を脱ぐことができAは満足げに口角を上げた。
「よし、今度は着てみるか！」
そう言ってAはさっき脱いだばかりの防護服に足を通した。
しばらく練習したAは、かなり早いスピードで鏡を見ずとも防護服を1人で脱着できるようになり、彼は防護服を脱いで、それをケースにしまった。
そして制服も脱いで部屋着に着替え、大きく伸びをする。
「(やっと休める…。あ、そういやテレビつけっぱなしだった)」
もはやBGMと化していたテレビの存在に気付き、Aはテレビを消すべくリビングへと戻ろうとした。
その時、ふと足元から感じた不吉な気配。
まさか…と下を向いた時、Aは声にならない叫びを上げ、リビングへと走った。
「っ！！」
さっきまで自分がいた場所を見て、Aは顔を思いっきり強張らせる。
いたのだ、奴が。
黒光りする『ご』のつく恐ろしい虫が。
「(目蔵…っ！)」
頼れる幼馴染に助けを求めるべくAはリビングに置いてあったリュックの中から素早くスマホを取り出し、某アプリを急いで開く。
と、そこでAは手を止めた。
現在の時刻は夜中の2時過ぎ。
いくら幼馴染と言えどこんな時間に呼び出すのは非常識というものだ。
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ミチルンルン(プロフ) - えぇちょー可愛いやんけ主人公もう更新なさらないのですか？ (2022年2月21日 19時) (
レス) @page31 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
よひらもち - �△裡河辰泙覇匹濬�えました！障子君のこと、このお話を読んですごく好きになりました！続きの更新を楽しみにしています^ ^あと、イラストとても可愛くてカラーとかちょっと感動しちゃいました！ (2018年5月6日 1時) (レス) id: 39690ec0aa (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて睡眠時間削って読んじゃいました笑更新待ってます！頑張ってください！ (2017年11月19日 1時) (レス) id: a06af2fe7f (このIDを非表示/違反報告)
るんば(プロフ) - めっちゃ面白いです！夢主くんかわいいぃ〜♪更新がんばってください！応援してます☆ (2017年10月17日 19時) (レス) id: 2e90c8097f (このIDを非表示/違反報告)
名無し - すごく面白いですね！頑張ってくださいね！ (2017年8月21日 12時) (レス) id: 3e01ddb448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嘉藤和可菜 | 作成日時：2017年6月21日 19時
