第16話「合理的虚偽」 ページ17
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じっ、というかカッ！！って感じで見られて少し困惑する。
「(なんでそんなにこっち見てんの…？)」
と思いつつ、勘違いだったら恥ずかしいので一応俺はチラリと後ろを見た。
「……」
後ろを見ても誰もいなくて、俺はまたウルトラマンイケメンの方を見る。やべ、目があった。
「(なんでこんなにガン見してくるんだろ…)」
あんまりに眼光鋭いので合ってしまった目を逸らせずにウルトラマンイケメンと見つめ合う形になり、「どうしたらいいんだ」と困っていると誰かが俺を呼んだ。
いや、「誰か」なんて見るまでもなく声でわかった。
「目蔵！」
「どうした、行かないのか」
助かったぜ目蔵！！
「いや、行くよ。次の競技って何？」
「上体起こしだそうだ」
「りょーかい」
それにしてもどうして出たり入ったりするんだろう…、一度にグラウンドの種目全部やるとか体育館の種目全部やるとかの方がめんどくさくないのに…。
そんなことを思いながら俺は目蔵の方へと歩いて行った。ちなみに防護服は来ていたら種目をこなせないので脱いで両手で抱えながらで運んでいる。
もちろん峰田ボールには触らないようにしながら。
目蔵の隣まで来て、俺はチラリと後ろを振り返った。するとウルトラマンイケメンはさすがにもうこっちを見ていなくて、俺たちと同様体育館へと向かっているようだった。よかった、ちょっとホッとした。
体育館に着いて俺と目蔵はペアになってそれぞれの上体起こしやら長座体前屈やらの記録を取り合った。それからまたグラウンドへ出て、最後の種目の持久走をこなす。
全ての種目を終えた俺たち1-Aの生徒は、始めグラウンドに集まった時に固まっていた場所に集まって、体育テストの結果発表を待っていた。
「んじゃ、パパっと結果発表」
相澤先生のその言葉にみんなの表情が少し硬くなる(中には余裕そうな顔をしている奴もいるけど)。
「トータルは単純に各種目の評点を合計した数だ。口頭で説明すんのは時間の無駄なので一括開示する」
そういって相澤先生はポケットからiPhoneのような端末を取り出した。
『最下位は除籍処分』その言葉を頭に思い浮かべて俺はぐっと拳を握った。
もし自分じゃなくてもこの中の誰かは今日でさよならということになる。
クソッ！こんな仕打ちあんまりだ…！！
相澤先生は機械のボタンを押しながら再び口を開いた。
「ちなみに除籍はウソな」
「はえ……？」
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ミチルンルン(プロフ) - えぇちょー可愛いやんけ主人公もう更新なさらないのですか？ (2022年2月21日 19時) (
レス) @page31 id: 107ef6d634 (このIDを非表示/違反報告)
よひらもち - �△裡河辰泙覇匹濬�えました！障子君のこと、このお話を読んですごく好きになりました！続きの更新を楽しみにしています^ ^あと、イラストとても可愛くてカラーとかちょっと感動しちゃいました！ (2018年5月6日 1時) (レス) id: 39690ec0aa (このIDを非表示/違反報告)
☆のん☆(プロフ) - めちゃくちゃ面白くて睡眠時間削って読んじゃいました笑更新待ってます！頑張ってください！ (2017年11月19日 1時) (レス) id: a06af2fe7f (このIDを非表示/違反報告)
るんば(プロフ) - めっちゃ面白いです！夢主くんかわいいぃ〜♪更新がんばってください！応援してます☆ (2017年10月17日 19時) (レス) id: 2e90c8097f (このIDを非表示/違反報告)
名無し - すごく面白いですね！頑張ってくださいね！ (2017年8月21日 12時) (レス) id: 3e01ddb448 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：嘉藤和可菜 | 作成日時：2017年6月21日 19時
