No.3 ページ3
青サイド
今日は待ちに待った特別な日。
神様今日は少しだけこの僕に微笑んでください。
行くまでにそうお願いし、あとでくだらな、と考え直し。
でもやっぱり君にこの白いクリスマスに選んでほしい。
そう思い玄関の扉をあける。
『あ、ころちゃん。』
こ「あ、よ。」
偶然君と行く時間が被って慌てふためく。
『一緒に行く?』
こ「う、うん。」
君の笑った顔と目を見てまた少し好きになって
鼓動が速くなっていくのを抑えられない。
でもずっと見ていたい。
そして見透かされそうになりそう。
可愛い君と僕はやっぱり釣り合わないかな。
そんなことを考えて、行く途中は二人共ずっと黙っていた。
『・・・うわ!』
こ「え?」
横を向くと躓いてこけた君が。
痛いと半泣きになる。
助けられなかったなぁ。
こ「もう、泣き虫だなぁwww」
僕が手を差し伸べるとありがとうと言って僕の手をとった。
こ「大丈夫なの?www」
『笑うな!大丈夫だから。』
怒ったあとにっこり笑ってこっちを見る。
泣き虫だけど頑張りやな君が、僕はほんとに好きだな。
君が笑うと世界が輝いて見えて。
そんなのずるいって。
そう思って顔をぷいっと背けた。
もっと見てたかったけど。
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