Colorful Stories 【JW】

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紫「そない心配せんでもええと思うけどな」


「分かってんねん。
分かってるんやけど…。

…あー！！なんかモヤモヤする！
とりあえず一旦外出てくるわ！」



って立ち上がったら



紫「ん。行ってらっしゃい。」



同じく立ち上がって頭ポンってしてくれた。

昔から崇裕はこうやって落ち着かせてくれるんよ。




心の中で感謝しながら楽屋を出て、自販機へ。

とりあえず目の前の椅子に座る。




「なんなん。
久しぶりやからこっちは楽しみにしとったっていうのに
淳太くんとばっか話して。
しかも2人めっちゃ距離近いし。
ほんま、なんなん。」




ほとんど人が来ないことをいい事に、
1人でぶつぶつ言いながらモヤモヤ発散。

ひと通り口に出して




「…ちょっとは2人きりで話してもええやん。


しげと…
しげと付き合ってるんは、俺やろ。」



そう呟いたとき、



「あーきとっ」




後ろから声が聞こえた。



びっくりして振り返ると、
今、1番会いたくなかった人が。




「え、しげ、なんでおるん」


赤「ん？飲み物買いにきた」


「え、あ…そっか。
じゃ、じゃあ俺、先戻るな！」




聞かれたかもしれないのが気まずくて、
急いで楽屋に戻ろうとした、けど…



あっさり、捕まってしまった。




赤「逃げんでや。
ほら、せっかくの2人きりやろ？」




うわぁー、これは聞かれてたな。


恐る恐る振り向くと、
悪い顔して笑ってるしげ。




「…いつから聞いてたん」


赤「えー？
久しぶりやから楽しみにしてたのに、
らへんかなぁ？」


「…最初からやん…」


赤「はは笑
なに照史、嫉妬してくれたん？」




嬉しそうにニヤニヤして聞いてくる。




「す、するか、あほ！」


赤「嘘やぁー
素直になりや？な、照史。」




…もうええ。

お望み通りに素直に全部ぶちまけたるわ。




「やって、しげが悪いやん。
ずーっと淳太くんと喋ってるからやろ。
俺は楽しみにしとったのに、
しげはそーでもなかったんやな。

そない話したいんやったらもうずっと
淳太くんと話してればええやん。」




だめや、俺。

意地張って余計なことまで言ってもうた。


全然、素直やないやん。

ただのめんどくさいやつやろ。



しげの顔まともに見れんわ。



“ごめん”って、
“ほんまはそんなん思ってないで”って
言えばすむのに。

そんなんも言えへん。

3→←嫉妬 橙×赤 (リクエスト) 1

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