兄からの愛に溺れる (ページ5)

今日:11 hit、昨日:6 hit、合計:7,290 hit

入学式ページ5

貴方side

校長先生の有難く、長ーい話は眠気を誘うには十分で…

暁｢………zzZ｣

『ふわぁ、眠すぎ』

たまに淳太先生の鋭い眼差しを向けられるがお構い無しに寝ている暁歌はほんま流星にそっくりや

顔と無気力さがめっちゃ似てんのよなぁ

『暁歌…起きて暁歌』

暁歌｢…ん、終わったぁ？｣

『うん、終わった』

暁歌｢おはよ～…zzZ｣

『いや起きとらんやん』

ほんまそっくりやで(汗)

暁歌｢んー…zzZ｣

『ほら、危ないから起きて』

暁歌｢んー、分かっとる…｣

『分かっとらん』

なんとか無事暁歌を椅子に座らせるというミッションを達成した

暁歌｢ありがとうA｣

『いつもの事や』

そう、中学の時もそうやった

ほんま兄妹揃って立ったまんま寝るのやめて欲しいわ(汗)

暁歌｢あ、次数学やん｣

『え、まじ？』

暁歌｢まじ｣

『初日から数学とか…最悪すぎる…』

暁歌｢ほんまAって数学苦手よね～？｣

『ん～だって数学の必要性を感じんもん』

暁歌｢まぁ、生きてる分には必要ないよねぇ～｣

『せやろ？』

｢おーい、席付けー｣

やば、先生きちゃった

暁歌｢…大丈夫？｣

『まぁ、なんとかなるやろ』

～15分後～

『やば…やっぱわかんないわ…』

全くついてけん…

お兄ちゃんや流星に教えて貰うんのは…しゃくやな

暁歌教えてくれんかなぁ…

｢…じゃあ小瀧、ここ答えてみ｣

『…あ、はーい…』

まじかよ…終わったわ…

トントンッ

ん？隣の…誰やっけ？

伊藤くんやっけ？…井坂くんやっけ？

｢…x³(ボソッ)｣

『…え、x³です』

｢お！正解やでー！｣

わー！答え教えてくれたんや！

飯田だったか五十嵐やったかわからんけど！←

『おおきに(ボソッ)』

｢…っ！お、おん…///｣

ん？なんで顔赤いんやろ？

お礼言っただけやのに…？

暁歌｢どうしたん～？数学正解やったやんー！｣

『隣の…人が教えてくれてん』

暁歌｢そうやったんやー！！｣

『ほんまありがとうやで』

｢そ、そんな…////｣

『また教えてな？』

｢は、はい！よ、喜んで！！｣

心強い味方ができたわ～！

これで数学は安心やで！！

暁歌｢(あ、これ絶対Aに惚れとるわ…のんちゃんに言った方がええかな)｣

呑気な私は暁歌がそんなこと考えとるとか

ちっとも知らんかった